泉房穂氏、同郷・西村康稔氏のさらなる疑惑に言及「とにかく配りまくる政治家」、自身と「スタンス違う」

兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏(60)が18日深夜にX(旧ツイッター)を更新。政治資金パーティーの裏金疑惑に加えて〝架空パーティー〟報道も注目されている自民党の西村康稔前経済産業相(61)が地元有権者に〝有料カレンダー〟を無料配布した公選法違反の疑惑があるという報道を受け、選挙区の衆院兵庫9区にある淡路島の特産物・タマネギの配布もあったなどとして「とにかく配りまくる政治家であることは事実」と指摘した。

泉氏は「『地元有権者に「有料カレンダー」をタダで配っていた。公選法違反疑惑』との見出しのニュースだが、この種のポスターが毎年配られてきたのは、選挙区内では周知の事実。カレンダー以外のタマネギなども大量に配られていた。とにかく配りまくる政治家であることは事実…」との見解を示した。

互いに同郷の同世代で、同じ東大出身であることなどから、メディアや周囲に比較されがちであることを踏まえ、泉氏は西村氏について連続投稿で言及した。

泉氏は18日付で「明石市が選挙区ということもあってか、『西村康稔前経産相の政治資金パーティについて何か知っていることはないか』と、マスコミから次々と問合せがきているが、私のところには、パーティの案内もなく、特に情報提供できることもない。『無関係です』って感じです…」「同じ明石出身で、年齢もひとつ違いで、同じ大学で、明石の同じ団体(青年会議所など)にも属していたので、近しいのではと思われたりもしますが、実際はそこまでではなく、いわゆる挨拶をする程度の関係です。お互いに〝キャラ〟も〝スタンス〟も大きく違いますので…」と強調した。

また、西村氏が自身の〝疑惑〟について「どこかの時点で説明責任を果たさなくてはいけないと考えている」(今月8日の衆院予算委員会)、「そう遠くない将来、きちんと説明責任を果たしたい」(13日に行われた半導体産業の国際展示会)などとして現時点での説明を回避している状況をまとめた報道を引用し、「『しかるべき時』は今です、といった厳しい声が相次いでいるとのこと。〝裏金問題〟や〝架空パーティ問題〟については、詳細がまだ明らかにはなっていないので、現時点でのコメントは控えるが、違和感は感じている…」と18日夜に投稿した。

一方、両氏が「同じ明石市立二見(ふたみ)小学校の出身ではないか」というフォロワーからの質問に対し、泉氏は14日付のX投稿で「違います。西村議員は二見小ではありません。ちなみに、私は、二見幼稚園、二見小、二見中、高校も二見にある明石西高で、生まれてから高校卒業するまでずっと二見でした」と説明。西村氏は国立の神戸大学教育学部付属明石小学校、同中学校(校名は当時)の出身で、全国屈指の進学校である私立の灘高校(神戸市)から81年に東大入学。泉氏は地元の公立校から82年に東大に進んだ。

東大の1年先輩である西村氏について、泉氏は16日付で「遠い昔、40年以上前の大学生の頃に、かき氷を1回、奢ってもらったことがあるが、ここ最近は顔も見ていない…」と投稿した。

(よろず~ニュース編集部)

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