調停権取得前の若手にボーナス分配 最高額はフリオ・ロドリゲス

日本時間12月19日、MLB機構とMLB選手会のあいだで結ばれている労使協定の取り決めに従い、年俸調停権取得前の若手選手にボーナスが分配された。フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)の186万5349ドルを筆頭に、コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)、アドリー・ラッチマン(オリオールズ)、スペンサー・ストライダー(ブレーブス)など10選手が100万ドル以上のボーナスを獲得。ボーナスを受け取った101選手のうち、25選手が50万ドル以上のボーナスを手にした。

現在の労使協定では、各球団が合計5000万ドルを若手選手のボーナスのための資金として拠出し、それをアワード投票の結果や独自に設計したWARの数値に基づいて、各選手に分配することになっている。たとえば、ロドリゲスはMVP投票で4位にランクインしたことで100万ドルのボーナスを獲得。残りの86万5349ドルはWARに基づいて分配された金額である。

MVP投票以外には、新人王投票、サイ・ヤング賞投票、オールMLBチームがボーナス対象のアワードに指定されているが、複数のアワードでボーナスを受け取る資格を満たした場合、最も金額の大きいアワードのみが対象になる。よって、新人王を受賞(75万ドル)し、MVP投票で5位(100万ドル)になり、オールMLBの1stチーム(100万ドル)に選ばれたキャロルの場合は、アワード獲得のボーナスとして100万ドルが支給される。

なお、ロドリゲスやキャロルはすでに所属チームと長期契約を結んでいるが、長期契約を結んでいないと仮定して、まだサービスタイム(メジャー登録日数)が年俸調停権取得の要件を満たしていない場合は、ボーナスを受け取ることができる。独自に設計されたWARの数値では、ロドリゲスが1位で、2位はボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)、3位はウィリアム・コントレラス(ブリュワーズ)だった。

100万ドル以上のボーナスを手にした10選手は以下の通り。ちなみに、昨季はディラン・シース(ホワイトソックス)の245万7426ドルが最高額だった。

1 フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)186万5349ドル
2 コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)181万2337ドル
3 アドリー・ラッチマン(オリオールズ)179万8439ドル
4 スペンサー・ストライダー(ブレーブス)169万2833ドル
5 ジャスティン・スティール(カブス)167万3331ドル
6 カイル・ブラディッシュ(オリオールズ)166万6786ドル
7 フェリックス・バティースタ(オリオールズ)146万7094ドル
8 ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)142万8001ドル
9 ジョナ・ハイム(レンジャーズ)106万306ドル
10 タナー・バイビー(ガーディアンズ)101万6931ドル

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