藤井貴彦アナ「塩梅(あんばい)が非常に難しいですが…」著名人の訃報ニュースを伝える時のポイントを明かす

古今東西の名物講師が登場し自ら“使える学問”を講義する『世界一受けたい授業』が12月16日に放送された。『今年亡くなったレジェンドが私たちに残してくれたもの』という講義では、日本テレビの藤井貴彦アナウンサーが今年亡くなった方々にまつわるエピソードや教訓を紹介した。

夕方のニュース番組『news every.』などで有名人の訃報を伝えることもある藤井アナは「悲しみすぎてもいけないし冷たすぎてもいけないので、この塩梅(あんばい)が非常に難しいんですが、その方をニュースでお伝えするのが最後になるかもしれないという思いで、しっかりと音を出して伝えるようにと後輩には伝えています」と、ニュース原稿を読む際に注意している点を語ったうえで、講義に臨んだ。

番組ではSF漫画家の松本零士さんや、音楽家の坂本龍一さん、ダンスプロデューサーの夏まゆみさんなど、さまざまな分野で活躍したレジェンドの功績を取り上げた。さらにムツゴロウの愛称で親しまれた畑正憲さんなど、『世界一受けたい授業』に講師として出演した有名人に関するエピソードも紹介。

11月に亡くなった直木賞作家・伊集院静さんは、『世界一受けたい授業』に3度出演。子どもの教育で1番大切にしていることとして「人の痛みがわかるという教育が5歳までにできたら教育の7割は終わり」と語るなど、今を生きる人たちに向けた多くのメッセージを残していた。番組内のやり取りで伊集院さんに冷ややかなリアクションを取られることもあったという、くりぃむしちゅーの有田哲平は、「よく収録中怒られたんですが、裏で“先程は失礼しました”とか言うとボソッと“面白かったよ”とか言ってくれるんですよ。ダンディズムというかカッコいいな〜って思ってましたね」と、思い出を明かした。

最後に藤井アナは「亡くなった方の VTR を見て称賛であるとか感謝の気持ちが湧いてきたと思うんですけども、この気持ちはやっぱり生きている間に伝えてあげなきゃいけないなと感じます」とコメントし、講義を締めくくった。

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