カザフスタンのナザルバエフ前大統領がアスタナクラブで講演、核デタントが急務と語る

アスタナ(カザフスタン), 2023年12月18日 /PRNewswire/ -- カザフスタンの首都アスタナで12月11-12日、Astana Club(アスタナクラブ)第7回会合が開催され、主要な国際的専門家が集まって切迫する世界的課題について議論しました。

Kazakhstan’s Former President Nazarbayev Addresses Astana Club on Urgent Need for Nuclear Détente

同クラブの会長であるカザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ(Nursultan Nazarbayev前大統領は、伝統的なスピーチの中で、国際的な核デタントを達成するための緊急行動の必要性を述べました。

同氏は「2023年1月、終末時計は10秒進められ、真夜中まで90秒となりました。これは、私たちがかつてないほど核による大惨事に近づいていることを意味しています」と述べました。

ナザルバエフ氏は、2019年に自身のイニシアチブで設立された Global Alliance of Leaders for Nuclear Security and Nuclear-Weapon-Free WorldGAL)」の特別な関連性を強調し、元国家元首、ノーベル賞受賞者、著名な外交官を含む45カ国89人のメンバーを集めました。

同氏は「核不拡散と軍縮の課題は、反核運動のすべてのメンバーの活性化を必要とします」と述べました。

世界的な核軍縮の好例として、ナザルバエフ氏は自身が指導者を務めていたときのカザフスタンの経験を挙げました。

「私たちは、世界最大の実験場セミパラチンスクでの核実験を終了させた最初の国家であり、世界第4位の規模の核兵器を自主的に放棄し、廃棄しました」とナザルバエフ氏は回想しました。

同氏はまた、2017年にカザフスタンが国際原子力機関(IAEA)の下で低濃縮ウラン(LEU)バンクを設立し、平和的核開発を望む国のために90トンの低濃縮ウランをストックしていることを指摘しました。

つい先日の12月6日、GAL Strategic Planning Group(戦略計画グループ)の第2回会合がウィーン(オーストリア)で開催されました。

会議では、核兵器の使用が近い将来の現実的なシナリオの1つになりつつあることが強調されました。ウクライナ紛争を背景に、ザポリージャ発電所で人災が発生した場合、チェルノブイリの10倍以上の壊滅的な影響が出る可能性があります。

したがって、今日、紛争地帯における原子力施設の安全性を確保するためには、国際社会全体が緊急に協力する必要があります。

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(日本語リリース:クライアント提供)
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