ジャイアンツが控え捕手を確保 マーフィーと2年800万ドルで合意

ジャイアンツが若き正捕手パトリック・ベイリーを支える控え捕手を確保した。日本時間12月19日、MLB公式サイトが関係者から得た情報によると、ジャイアンツはマリナーズからFAとなっていたトム・マーフィーと2年800万ドル+球団オプション1年の契約を結ぶことで合意に至ったという。800万ドルのなかにはオプションのバイアウト25万ドルが含まれていることが報じられており、マーフィーは2024~25年の2シーズンで775万ドルを受け取ることになる。

現在32歳のマーフィーはマリナーズで準レギュラーとして活躍していた時期があり、2019年は76試合で打率.273、18本塁打、40打点、OPS.859をマークする活躍を披露。短縮シーズンの2020年は故障で全休したが、2021年は低打率ながらも97試合で11本塁打を放った。

ここ2シーズンも左肩の脱臼や左手親指の故障など、満足に稼働できていないものの、2022年は14試合の出場ながらも打率.303、OPS.894の好成績をマーク。今季は正捕手カル・ローリーを支える控え捕手として47試合に出場し、打率.290、8本塁打、17打点、OPS.873を記録した。

マリナーズ時代に残した数字が示す通り、捕手としては平均以上の打力を持っている選手だが、守備面は今一つ。2019年にはフレーミングや盗塁阻止で平均以上のパフォーマンスを見せ、守備防御点+7を記録したが、相次ぐ故障が影響したのか、今季はフレーミング、盗塁阻止とも平均を下回り、守備防御点-4に終わった。特に28度走られて1度しか刺せなかった(盗塁阻止率3.6%)点は気になるところだ。

ジャイアンツは2020年ドラフト1巡目指名のベイリーが今年5月にデビューし、正捕手に定着。24歳のベイリーを支えるベテラン捕手としてマーフィーの獲得に動いた。なお、ベイリー以前に「将来の正捕手」として期待されていた2018年ドラフト1巡目指名のジョーイ・バートは期待に応えられず、チーム内で居場所を失うことに。まだ27歳とブレイクの可能性は残されており、その潜在能力を評価するチームがトレードでの獲得を狙うことになるかもしれない。

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