イチゴの甘み、色づき良好 クリスマス向け収穫最盛期 長崎県南島原市

クリスマスに向け収穫されたイチゴ=南島原市加津佐町

 長崎県南島原市加津佐町のイチゴ農家、門畑徳也さん(58)のハウスでは、クリスマスを前に収穫が最盛期を迎えている。
 門畑さんは11棟(約2400平方メートル)のハウスで甘味と酸味が調和した「ゆめのか」と、大粒で香りの強い「恋みのり」の2品種を栽培。このうち真っ赤に色づいた「ゆめのか」を朝早くから家族総出で摘み取る作業に追われている。
 今年は残暑の影響で高温が続き、イチゴの花芽が遅れ、現時点では平年の7割の収穫量という。それでも門畑さんは「甘みは増し色づきも良い。クリスマスケーキを前に笑顔を浮かべる子どもたちの姿が目に浮かぶ」と目を細めた。
 南島原市のイチゴの産出額は全国5位、県内では雲仙市に続く2位を誇る(2021年農林水産省調べ)。

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