【兵庫】リピーター続出!冬にしか味わえない絶品名物「淡路島3年とらふぐ」とは?

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リピーター多数!大人気の「淡路島3年とらふぐ」とは?

「淡路島3年とらふぐ」をご存知ですか? 養殖モノながら、天然モノを凌ぐ美味しさの虜になる人が後を絶たず、「淡路島3年とらふぐ」を目的に、冬の淡路島を訪れる人が増え続けています。その人気ぶりは、令和3年冬の出荷分がシーズン終了よりかなり早く予約で完売となったほど。そんな「淡路島3年とらふぐ」の名付け親、南あわじ市の福良漁協組合長・前田若男さんにお話を伺いました。

『淡路島南部の福良湾で、国産の稚魚のみを使い、3年かけてじっくり育てているのが「淡路島3年とらふぐ」です。養殖のふぐは2年で出荷するのが一般的ですが、1年長く育てます。そのため、2年物のほとんどが1kg以下なのに対し、「淡路島3年とらふぐ」は1.2~1.8kgとかなり大きいんです』。

確かに1年物、2年物、3年物と並べてみると、大きさの差は歴然。1.2kgを超えると、養殖魚特有の黒い筋が消えるそうで、その理由はまだ解明されていないものの、食味は格段に上がり、天然とらふぐを凌ぐ食感と旨味になるそうです。

『大きいと大味になるんじゃないかと聞かれることがありますが、「淡路島3年とらふぐ」はものすごく身が締まっていて、歯ごたえも旨味も天然ものに負けません。その理由は大きく2つあって、一つは、渦潮で知られる鳴門海峡の激流の中で育つため、運動量が多く鍛えられているから。もう一つは、太平洋と瀬戸内海の狭間にある福良湾沖は、ミネラル豊富な漁場で、さらに全国の養殖場で最も水温が低い。だから丸々と太っていますが、しっかり身がひきしまっているんです』。

生け簀が並ぶのは、港から船で10分ほど沖合にある福良湾の入口で、日本で最も海流が早いエリア。そこで過保護なほどに大切に育てられているのです。

『例えば、餌の種類はもちろんですが、量も毎日水温や動きを見て調節します。丸々とした見た目ですが、水温が高い夏場は腹八分目を心掛け、動きが鈍くなる冬場はさらに餌の量を減らしてメタボになるのを防ぐんです。ふぐは繊細で養殖が難しく、病気にならないように、ネットなどでケガをしないように、のびのび健康に育てるには、とても神経を使うんです。そのため出荷を1年遅らせるというのは大きなリスクがあって、稚魚から育て、3年後に無事出荷できるのは半分程度なんですよ』。

福良湾のふぐ養殖は昭和から行われていましたが、3年物の養殖に取り組み始めたのは28年前。何度も失敗を繰り返し、ついに2004年、「淡路島3年とらふぐ」という名前で出荷が開始されました。現在は、福良漁協組合所属の5軒が養殖に取り組み、令和3年は約10万匹を出荷。その美味しさは評判を呼び、今では淡路島を代表するブランド食材になっています。

『ここ数年で知名度がかなり上がったように思います。出荷シーズンは10月~3月なんですが、令和3年シーズンは年末迄で3月までの出荷分すべてが完売しました。リピーターも多いようで、嬉しい限りです』。

淡路島観光協会 南あわじ観光案内所

■TEL:0799-52-2336

■営業時間:9:00~17:00

■定休日:火曜日 ※定休日が、祝日(1/1を除く)の場合は営業 ※GW期間、夏休み期間(7/20~8/31)は無休

【公式サイト】淡路島3年とらふぐ(淡路島観光ガイド)

食べ方は様々!ふぐ刺し、白子、ふぐ鍋など

必食は、ふぐ刺し「てっさ」です。「淡路島3年とらふぐ」ならではの肉厚感や歯ごたえと、噛むほどに口いっぱいに広がる上品な旨味が、ストレートに堪能できます。私が一番好きなのは、12月~2月頃限定で登場する「白子」。ふぐが大きく育てば、白子も驚くほど大きくなります。表面を軽く焼いて食べるのが定番で、口の中でふわっととろけます。これぞまさしく口福という感動の美味しさです。

もちろん、ぷりっとした身がたっぷり味わえる「てっちり(ふぐ鍋)」は、〆の雑炊まで最高。ほかにも、サクサクホクホクの「ふぐのから揚げ」や、コリコリ食感がクセになる「てっぴ(皮)」など、どれもこれも美味しい!日帰りプランでフルコースを提供している宿や飲食店がたくさんあるので、せっかくなら、とびっきり新鮮な産地ならではの美味しさをフルコースで味わっていただきたいです。

1.絶景レストラン「うずの丘」で絶品のふぐ鍋を堪能!

店頭で「淡路島3年とらふぐ」がお出迎え。 鳴門海峡を見下ろす絶景と淡路島産の食材にこだわった料理が自慢のお店です。

事前予約が必要なお店がほとんどですが、南あわじ市の「うずの丘 大鳴門橋記念館」内にある「絶景レストラン うずの丘」は、予約なしでも食べることができます。

「淡路島3年とらふぐ」のセットメニューは6,600円~。こちらのふぐ鍋は、出汁に白子を溶かし込むので、とってもクリーミーで濃厚な旨味。ポン酢ジュレをつけて頂きます。

基本情報

■TEL:0799-52-2888(カーナビ電話番号も同じ)

■営業時間:10:00~15:30 (LO15:00)

■定休日:火曜(12/31・1/1は休み)※その他、繁忙期の休館日はHPで要確認

■無料駐車場:車130台、バス5台、サイクルスタンド10台

※うずの丘大鳴門橋記念館は、高速道路上ではなく一般道にあります。

【公式サイト】絶景レストラン うずの丘(うずの丘 大鳴門橋記念館内)

2.事前予約必須!若男水産の直売所でお土産購入!

「淡路島3年とらふぐ」の生産会社では、直販所もあります。前田さんが経営する「若男水産」は5年前にオープン。

店頭に並ぶものはすぐ売れてしまうため、事前に予約するのが得策です。直売所は、昨年新しく建設された新加工場のすぐ隣にあるので、オーダーから数十分で受け取れます。販売期間は11月~3月末までの予定ですが、シーズン中の出荷分に限りがあるため、事前に問い合わせてからの来店がおすすめです。

冬しか味わえない淡路島のご馳走、「淡路島3年とらふぐ」。シーズンが始まったばかりですが、売り切れてしまう前に、早めに来島して味わってください。

基本情報

■TEL:0799-52-3561

■営業時間:9:00~16:00

■定休日:不定休

【公式サイト】若男水産 直売所

【公式】兵庫県観光サイトHYOGO!ナビ

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