埼玉8人死亡…交通事故防止運動の期間中に 前年より2人増 8人中5人が歩行者、6人が高齢者「歩行者は横断時に左右確認、車両は止まる場所で止まって」

埼玉8人死亡、交通事故防止運動の期間中に

 埼玉県警は15日、冬の交通事故防止運動期間(1~14日)中の県内の交通事故死者が、前年同期に比べて2人多い8人だったと発表した。

 運動最終日の14日に死亡事故が3件発生した。所沢市の国道でバイクを運転していた男性(80)、越谷市の県道では歩行者の男性(83)が亡くなり、加須市の東北自動車道でトラックの運転手男性(60)が死亡した。

 県警交通総務課によると、期間中の事故死者8人中6人が高齢者(65歳以上)。状態別では5人が歩行者で車が2人、バイクが1人だった。

 人身事故は687件(前年同期比17件増)、物件事故は6255件(同341件増)、負傷者は796人(同11人減)だった。

 人身事故を時間帯別でみると、午後4~6時が105件で最多、午前8~10時が103件で続いた。同課は通勤、通学や帰宅時間帯に特に注意が必要と指摘し、「歩行者は交差点や道路の横断時に左右の安全確認を、車両(車、バイク、自転車)の運転手は止まる場所で止まるなど、基本的なことをしっかりやってほしい」と呼びかけている。

 今年の県内の交通事故死者数は14日現在、115人で前年同期比14人(13.9%)増え、全国ワースト6位。状態別では原付を含めたバイクが11人多い33人で増加が顕著となっている。

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