オリオールズが本拠地球場について新たに30年間のリース契約を結ぶ

日本時間12月19日、オリオールズとメリーランド州は30年間のオリオール・パーク・アット・カムデンヤーズのリース契約を締結した。このリース契約については、9月下旬の段階で合意されており、最終ステップが残されているだけの状態となっていた。現行のリース契約は今年いっぱいで満了する予定だったが、これでオリオールズはボルティモア移転100年目となる2053年シーズンまでオリオール・パーク・アット・カムデンヤーズを本拠地とすることに。ウェス・ムーア知事は「今日は素晴らしい日だ」とリース契約の締結を喜んだ。

ムーア州知事は「当初からメリーランド州の納税者のことを第一に考え、オリオールズをボルティモアに長期的にとどめることを目指していた。だから、カムデンヤーズについて新たに30年間のリース契約を結ぶことにしたんだ」とのコメントを発表。「オリオールズはボルティモアのコミュニティの大切な一員であり、このパートナーシップを継続できることを嬉しく思う」と付け加えた。

新たに30年間のリース契約が結ばれたが、オリオールズがカムデンヤーズ周辺の土地開発の許可を得られなかった場合、15年間でリース契約を終了できるオプションが盛り込まれているという。カムデンヤーズ周辺の土地開発については、2027年末が交渉期限となっているようだ。

オリオールズのピーター・アンジェロス会長は「最も重要なのは、今回の30年契約によって、ボルティモア移転から100年目のシーズンを迎えられるようになったことだ」とコメント。以前からボルティモアにとどまることを希望していたアンジェロス会長は、ブレーブスの本拠地トゥルイスト・パークのように、球場周辺を開発して住居や娯楽施設などを建設し、複合施設としてアップグレードしたいと考えているという。また、球場設備の改善・向上にも取り組んでいくようだ。

チーム再建期を終え、アドリー・ラッチマンら若手選手を中心に、新たな黄金期へと突入しようとしているオリオールズ。戦いの舞台はこれからもオリオール・パーク・アット・カムデンヤーズであり続ける。

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