宝塚歌劇団（兵庫県宝塚市）は19日、2024年に予定されていた110周年記念行事全てと、一部公演の取りやめを新たに発表した。「スケジュールの過密回避の観点から、中止する」などと説明しているが、宙（そら）組所属の俳優女性（25）が9月に急死後、公演中止が相次いでいる。
中止するのは「宝塚歌劇110周年記念式典」（4月）▽「タカラヅカスペシャル2024」（6月）▽「宝塚歌劇110周年記念大運動会」（10月）。これにより、全ての110周年記念行事がなくなった。
加えて、2～3月の宙組「エクスカリバー」博多座公演と梅田芸術劇場公演、バウホール公演「マイ・ブルー・ヘブン」も「安全に公演ができる態勢が整わない」として全日程中止する。
花組東京宝塚劇場公演「アルカンシェル」は初日を1日遅らせ、4月14日とし、計8公演を取りやめる。
歌劇団は「24年の公演、110周年記念行事にご期待いただいていたお客さまには大変申し訳なく、あらためておわび申し上げます」としている。 （小尾絵生）
