ドジャースの対抗馬になり得るDバックス DHの強打者獲得目指す

先発ローテーションにエデュアルド・ロドリゲスを加え、今季固定できなかった三塁にはトレードでエウヘニオ・スアレスを獲得し、自軍からFAとなったルルデス・グリエルJr.と再契約を結ぶなど、着実に戦力を整えている今季のナ・リーグ王者ダイヤモンドバックス。非常にバランスのいいロースターが完成しつつあり、来季は11年連続でポストシーズン進出中のドジャースと地区優勝を争うことが期待される。マイク・ヘイゼンGMは次なる補強として、フルタイムのDHを任せられる強打者の獲得を検討しているとみられる。

現在のダイヤモンドバックスのロースターを眺めてみると、ザック・ギャレンとメリル・ケリーの先発2本柱にロドリゲスが加わり、ポストシーズンで活躍したブランドン・ファートも含めて先発5枚のうち4枚は確定。今季前半戦に固定できず苦しんだ勝ちパターンには、今季急成長を遂げたケビン・ギンケルと今季途中にトレードで加入したポール・シーウォルドがいる。先発5番手やブルペンの層の薄さには不安を残すものの、投手陣が今季よりグレードアップしているのは間違いないだろう。

野手陣に目を移すと、レギュラー陣は捕手ガブリエル・モレノ、一塁クリスチャン・ウォーカー、二塁ケテル・マルテ、三塁スアレス、遊撃ヘラルド・ペルドモ(または有望株ジョーダン・ローラー)、左翼グリエルJr.、中堅アレック・トーマス、右翼コービン・キャロルという顔ぶれ。これまではDHを固定してこなかったヘイゼンGMだが、今オフはフルタイムのDHを獲得することに前向きな姿勢を見せており、DHに入る強打者を獲得できれば、穴のないロースターが完成する。

ダイヤモンドバックスが獲得する強打者候補として名前が挙がっているのは、J・D・マルティネス、ジャスティン・ターナー、ホルヘ・ソレアといった面々。今季ドジャースで113試合に出場して打率.271、33本塁打、103打点、OPS.893をマークしたマルティネスを獲得できれば、理想的な補強となるが、米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ダイヤモンドバックスは「マルティネスは少し高すぎる」と考えているようだ。今季のエバン・ロンゴリアのように、若いチームにベテランの経験値をもたらすという意味で、39歳のターナーに狙いを定める可能性もありそうだ。

いずれにせよ、今オフの大物補強はDHが最後となる可能性が高く、ヘイゼンGMが打倒ドジャースへのラストピースとして誰を獲得するのか注目したい。

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