【速報】ネットも電話も岸田内閣「不」支持率が大幅アップ!今、国政に進出してほしいのはどの知事or市長?2023年12月選挙ドットコムリサーチ

選挙ドットコムはJX通信社と共同で、12月16日(土)、17日(日)に日本国内の18歳以上の方を対象としたハイブリッド調査(電話調査とインターネット調査を同じ設問で同時に行う方式)による全国意識調査を実施しました。

2023年12月16日・17日調査の政党支持率

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「あなたは普段、どの政党を支持していますか?」と聞いた結果が上の図です。

自民党は先月と比べて電話調査・ネット調査ともに支持を落としました。電話では4.1ポイントの大幅減、ネットでは今年10月調査以来の過去最低水準の1桁台に落ち込みました。

一方の野党勢力では、立憲民主党に大きな動きがなかった一方、日本維新の会の支持率がネット調査で2.2ポイント増えました。

12月14日に元国民民主党の前原誠司衆議院議員らが立ち上げた新党「教育無償化を実現する会(略称:教育)」が総務省に届け出を受理されたため、今回の調査から選択肢に加えています。初めての調査では電話調査の支持率がネットを上回りました。

また、旧・政治家女子48党は党名変更が総務省に受理されたため、今回から「みんなでつくる党(略称:みんつく)」としています。党名変更後初めての調査は、数字に大きな変動はありませんでした。

政党支持率の推移 電話

政党支持率の推移 ネット

次期衆院選の比例投票先について

「あなたは、次に行われる衆院選の比例代表では、どの政党に投票したいと思いますか」と聞いた結果が上の図です。

2023年12月調査の内閣支持率

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「あなたは、岸田内閣を支持しますか」と聞いた結果が上の図です。

電話、ネット調査ともに不支持率が大きく引き上がったのが特徴です。「強く支持する」が1%前後にとどまる一方で、「全く支持しない」が両調査とも約4割を占める結果となりました。

内閣支持率の推移 電話

内閣支持率の推移 ネット

大学授業料の無償化

「少子化対策として、3人以上の子どもがいる世帯の大学授業料を、2025年度から所得制限なしで無償化する案が政府内で検討されています。あなたは、この案に賛成ですか?」と聞いた結果が上の図です。

電話調査と電話調査ともに「反対」が4割を超えました。ただ、「賛成」と「どちらとも言えない」もそれぞれ2~3割で、評価が割れていることがうかがえます。

派閥の必要性について

「自民党の派閥のパーティー券をめぐる政治資金問題の報道が相次いでいます。あなたは、政党に派閥が必要だと思いますか?」と聞いた結果が上の図です。

全体的には「派閥は必要ない」という意見が6~7割を占める結果となり、派閥に対してマイナスな印象が強くなっているようです。

各回答を支持政党別にみてみると、「派閥は必要ない」との回答内訳は、「支持政党なし」57.6%、自民党11.4%、立憲民主党9.2%でした。一方で、「派閥は必要だ」の回答は自民党支持層が41.5%で最多を占めました。

閣僚と党役員の交代

「自民党の派閥による政治資金問題を受け、岸田首相は安倍派の閣僚や党役員の交代に踏み切りました。あなたはこの判断について、どう考えますか?」と聞いた結果が上の図です。

「適切な判断」との評価が電話とネットともに一定数ありましたが、一番多かったのは「より踏み込んだ対応をすべきだった」という回答です。

党内外で政治資金規正法改正などが検討の俎上に上がる中で、人事にとどまらない根本的な是正策が求められています。

国政に進出してほしい地方政治家

「地方の政治家の中には、全国的な知名度があり、将来的な国政進出を期待されている人もいます。あなたが最も国政に進出してほしいと思う地方の政治家は誰ですか?」と聞いた結果が上の図です。

電話とネットでの順位はほぼ一致しました。トップは「大阪府知事の吉村洋文氏」、次に「東京都知事の小池百合子氏」、「元明石市長の泉房穂氏」と続きました。衆議院議員を経験した3氏に続いたのは「安芸高田市長の石丸伸二氏」でした。

現職知事の吉村氏と小池氏を推した回答を支持政党別にみてみましょう。
吉村氏の回答で最も多かったのは「支持政党なし」41.2%でした。他の選択肢の首長は「支持政党なし」が約半数以上を占めた中で唯一約4割でした。これは吉村氏が代表を務める維新20.6%、次いで自民党19.9%と、政党支持層が多かったのが要因です。

一方の小池氏は、「支持政党なし」が58.5%を占めました。政党では、自民党支持層が18.4%、その次が公明党支持層7.2%と続きました。他の首長と比べて、公明党からの支持を多く集めたのが特徴的でした。

調査概要・さらに詳しい解説は選挙ドットコムちゃんねるで!

今回の選挙ドットコムリサーチの結果は、12月19日に公開予定の「選挙ドットコムちゃんねる」でJX通信社の米重克洋氏が解説しますので併せてご覧ください。

【調査概要】
調査は令和5年12月16日(土)と17日(日)に実施。日本国内の18歳以上の方を調査対象とし、有効回答数は電話調査(JX通信社との共同実施)で990件、インターネット調査(Gunosyリサーチを使用)で1000件を取得。電話調査は無作為に電話番号を発生させるRDD方式をオートコールで実施。ネット調査はスマートフォンアプリ(Gunosy)のダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。各数値は小数第2位以下を四捨五入。

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