「放火の準備をして非常に危険で悪質」自宅に火をつけ保険金をだまし取ろうとした元消防士 懲役3年6か月の実刑判決=静岡

自宅に火をつけ、保険金をだまし取ろうとしたとして、放火と詐欺未遂の罪に問われていた元消防士の男の裁判で、静岡地裁は懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、静岡市消防局島田消防署の元消防士の男(27)です。

判決によりますと男は2022年12月、静岡県藤枝市の自宅でガソリンや灯油の入った容器のそばにあった段ボールに放火し、損害保険会社から保険金5364万円をだまし取ろうとしました。

12月19日に開かれた判決公判で國井恒志裁判長は「あらかじめ私物を持ち出すなど放火の準備をしていたほか、周囲に住宅や小学校があり、非常に危険で悪質」とした一方で「被害を受けた近隣住民などに示談金を支払っている」などとして、懲役7年の求刑に対し、懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。

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