福井市フットボールセンター完成、2024年3月供用開始 人工芝グラウンド2面、クラブハウスや照明も

完成した福井市フットボールセンター=福井県福井市安田町の福井市スポーツ公園(福井市提供)

 福井市スポーツ公園(福井県福井市安田町)に整備していたサッカー拠点「福井市フットボールセンター」が完成し12月18日、落成式が開かれた。人工芝グラウンドで、クラブハウスやナイター設備も充実。練習拠点としてだけでなく、これまで開催できなかった大規模なサッカー大会などを通し交流人口の増加にも期待がかかる。来年3月2日に供用開始する。

 フットボールセンターは、日本サッカー協会(JFA)が助成金を出し各都道府県で整備を推進している。市内のサッカー場は天然芝のみで、芝の状態を保つため休日を中心とした利用しかできなかった。またナイター設備がなく利用時間が制限されていた。利便性を向上させ利用拡大を図ろうと市が2021年から設計、整備を開始した。総工事費は約8億4600万円。

 敷地の中心には、柱や梁に県産材を使った木造2階建てのクラブハウスを設置。控室8室やシャワールームを備え、2階には大小の会議室もある。

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 人工芝グラウンドは延べ面積2万2510平方メートルで、サッカーコート2面(少年用4面)を確保。1面にはラグビー用のラインも引いた。コート1面につき照明4基を備え、夜間利用が可能。芝生敷きの観覧スペースもある。

 落成式には約50人が参列。東村新一市長は「この場所で練習し育った若者が、さまざまな場面で活躍する姿を楽しみにしている」と式辞を述べた。来賓とともにテープカットで完成を祝った。式後、内覧会があり建物を見て回った。

 サッカー以外にもヨガやイベント開催などの利用も可能。3月からの利用は1月に募集し2月に抽選して決定する。

 利用可能時間は午前9時~午後10時。使用料は1時間当たり一般2500円、学生1870円。午前や午後、全日などまとめて使用する場合割り引く。市外居住者の利用は50%加算となる。

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