アルピーヌF1、チーム株式の24%をアメリカの投資家グループに売却。約314億円で取引完了

 アルピーヌF1チームは、チーム株式の24%を2億ユーロ(約314億円)でアメリカの投資家に売却するという、今年6月に発表した取引を完了した。これによりチームの公式評価額は約9億ドル(約1291億円)となる。

 投資家グループは、オトロ・キャピタル、レッドバード・キャピタル・パートナーズ、マキシマム・エフォート・インベストメンツで構成されている。マキシマム・エフォート・インベストメンツは、ハリウッド俳優のライアン・レイノルズが、ともにレクサムAFCを所有しているアルピーヌの投資仲間ロブ・マケルヘニーと率いている企業だ。

 さらに、オトロ・キャピタルの共同創設者のアレック・シャイナーは、アルピーヌ・カーズCEOのフィリップ・クリーフおよび法務顧問のマイケル・スミスとともに、アルピーヌ・レーシングの取締役会に加わった。

 今年10月、オトロは同社の投資家コンソーシアムにスポーツ界の著名人を加えたことを明らかにした。それにはプロゴルファーのローリー・マキロイ、プロボクサーのアンソニー・ジョシュア、サッカー選手のトレント・アレクサンダー=アーノルドとフアン・マタ、NFLのレジェンドプレイヤーであるパトリック・マホームズとトラビス・ケルシーが含まれている。

 オトロは当時、この投資家グループが、スポーツのエコシステムのさまざまな分野にまたがる彼らの最高レベルの専門性を組み合わせることで、アルピーヌF1チームによる新たなファンへのリーチを促進するだろうと述べている。

2023年F1第19戦アメリカGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)&アンソニー・ジョシュア&エステバン・オコン(アルピーヌ)
2023年F1第19戦アメリカGP エステバン・オコン(アルピーヌ)&ローリー・マキロイ&ピエール・ガスリー(アルピーヌ)

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