12月定例県議会 多様性尊重条例が賛成多数で可決 2024年1月施行へ

12月定例県議会 多様性尊重条例が賛成多数で可決 2024年1月施行へ

 12月定例県議会では12月19日、多様性尊重条例が賛成多数で可決しました。1月1日から施行されることになります。

 多様性尊重条例は千葉県が、性別や国籍、それにLGBTなど「多様性」を尊重し、誰もが活躍できる社会を目指すため、基本的な理念を定めたものです。

 条例を巡っては、これまで自民党、立憲民主党、公明党が賛成、共産党が反対の方針を固めていたものの、自民党内では、一部から反対する声が挙がっていました。

 19日の議会では、「可決すべき」とした常任委員会の審議内容などが報告されたのち、立憲民主党が賛成、共産党は反対の立場で討論を行いました。

 さらに、条例案を巡る1人会派の議員の討論では、所定の時間を過ぎる場面も見られました。

 千葉県議会 議長
「時間が経過しましたので打ち切りたいと思います」「議事を続行しますので中止してください」

その後の採決の直前には、自民党の議員8人が議場から退席しました。

 千葉県議会 議長
 「起立多数よって(議案第9号は)可決されました」

 共産党と1人の自民党の議員などが反対したものの、賛成多数となり、多様性尊重条例は、可決、成立しました。

 議会閉会後に記者団の取材に応じた熊谷知事は、次のように述べました。

 千葉県 熊谷俊人 知事
「県民の皆さん方のさまざまな立場にある人々が、その人らしくしっかりと尊重されること、差別を受けることがない。そしてそうした人たちが活躍できる、そうしたフィールドを用意することで千葉県がこれからも活力をもって生活しやすい県を作っていく、ようやくその理念を多くの議員と共有した上でスタートに立てる、そうした重要な節目になった」

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