アニメ『薬屋のひとりごと』 毒殺未遂事件の真犯人の悲しすぎる真相にSNS「どれだけ辛かったことか…」

アニメ『薬屋のひとりごと』の第11話『二つを一つに』が12月16日に放送された。後宮の書物によって、養父である羅門(ルオモン)と、阿多妃(アードゥオヒ)とその息子の身に起こった過去のある事件を知った猫猫(マオマオ)。そこで阿多妃の侍女頭の風明(フォンミン)を訪ねて皇子の死因を探ろうとするが、敬愛する阿多妃に生涯をささげて仕える風明は、重大な秘密を抱えていた。そんな彼女の思いをくんだ猫猫は一計を案じる。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆園遊会の毒殺事件の悲しい真相に迫る

柘榴宮(ざくろきゅう)に赴き、阿多妃の侍女頭・風明を訪ねた猫猫。柘榴宮は引っ越し前かのように荷物が整理されていた。猫猫は、風明の表情をうかがいながら、「阿多妃はもう子を産めないのですね」と静かな口調で問いかける。「あなたには関係のない話じゃなくて?」と問い詰める風明に、猫猫は「関係ない話ではないです。出産の場にいたのは、私の養父なので」とキッパリと告げる。その言葉を聞き、風明はガタッと立ち上がった。

猫猫はここで、自らの推理を語る。東宮妃だった阿多妃の出産は、時の皇后の出産と、時期が重なっていた。皇后と天秤(てんびん)にかけた結果、阿多妃の出産は後回しにされ、医官だった猫猫の養父、羅門は皇后につきっきりになってしまった。
結果、阿多妃が子宮を失い、子が産めない体になってしまい、その後、阿多妃のもとに生まれた子も、幼くして亡くなってしまった。その死の原因は、蜂蜜にあった。風明は蜂蜜が赤子にとって、毒になることは知らずに与え続けていたのだ。それから風明は偶然にも、阿多妃の子の死因を知ることとなる。それこそが、阿多妃を慕っていて、蜂蜜にアレルギーを持つ里樹妃(リーシュヒ)の存在だった。子を産めない阿多妃の立場を守るため、そして、蜂蜜の件を隠すために、風明は里樹妃を毒殺しようとしたのだった。

◆風明の悲しい過去にSNSも涙

真相を言い当てられた風明は「阿多さまに、はじめてお会いした時から、この方以外に仕えるべき人はいないと感じていたわ」と語りだす。女でありながら、しっかりした意思を持ち、東宮と同じ目線で話せる阿多妃を尊敬していた風明。赤子が亡くなった時も、侍女たちには気丈にふるまい優しい言葉をかけたと言う。

「なのに、私は……、阿多さまのいちばん大切なものを、この手で奪ってしまったのよ…!!」
「阿多さまが毎夜、泣き明かしていることを、私は知っていたのに!!」

と風明は泣き崩れたのであった。SNS上では「阿多妃も、風明様もどれだけ辛かったことか…」「風明様怖すぎだし悲しすぎた」「風明様の後悔があふれ出たところもらい泣きしてしまった」と風明の暗い過去に同情や哀れみの声が上がった。

お堀で発見された下女の遺体も、阿多妃に嫌疑が向くのを防ぐためのものだった。

その後、風明は壬氏のもとに自首し、処刑されたが、猫猫は最後まで「風明が阿多妃の赤子を死なせた」ことは隠し続けた。猫猫は「それがなんの権力もない、小娘にできる最大限だった」と独白するのだった。

その後城壁の上で猫猫は阿多妃と会い酒を飲み交わす。阿多妃は「息子がこの手からいなくなってからずっと、私は妃ではなく、皇帝の友人だったんだ。いや、友人に『戻った』のかな…」とどこか寂しそうに語り、去っていった。猫猫は城壁から降りている途中壬氏様の声に驚き、バランスを崩して落ちてしまう。壬氏に受け止めてもらい大事にはならなかったものの、壬氏に後ろから抱きしめられる。「離してください」と猫猫が言うものの、「寒いから、やだ」と子供のように抱きついてきて、お酒を飲んでいることに気づく。とりあえず受け止めてもらった礼を言おうと振り返ると、泣いている壬氏様を見てしまう。「もう少しだけだ…」と言う壬氏に何も言わず、猫猫は空を見上げた。

SNSでは「壬氏様バックハグ♡」「猫猫を抱きしめて泣く壬氏様にキュンとした!」と壬氏のバックハグに反応した声も多く見られた。

『薬屋のひとりごと』次話は、12月23日(土)よる24時55分、日本テレビ系にて放送予定。

©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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