実習生監理団体に改善命令 人権侵害と提訴へ、鹿児島

 外国人技能実習生の受け入れ先を監督する鹿児島県枕崎市の監理団体「枕崎市水産物振興協同組合」が、法務省と厚生労働省から改善命令を受けていたことが19日、分かった。プライバシーを守られない生活を強いられたとして、実習生が団体の寮からいなくなる問題が起きていた。

 人権侵害を受けたとして、フィリピン人実習生4人が近く、団体などに損害賠償を求め鹿児島地裁に提訴する方針。

 団体などによると、寮は、個人スペースの広さが3平方メートルしかなく、4.5平方メートルとする国の運用要領を満たしていなかった。5月に外国人技能実習機構から監査を受けていた。

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