作家の徐京植さん死去 在日朝鮮人2世

徐京植さん(聯合=共同)

 【ソウル共同】ディアスポラ(離散の民)に関する著作などで知られる在日朝鮮人の作家、徐京植(ソ・キョンシク)さんが18日夜、長野県茅野市の自宅で死去した。72歳だった。徐さんの著作を刊行した韓国の出版社「聯立書架」が19日明らかにした。循環器系の持病があったという。

 徐さんは1951年、京都で在日朝鮮人2世として生まれ、早稲田大を卒業した。韓国へ留学した兄の勝さん、俊植さんは政治犯として長期収容された。東京経済大教授も務めた。

 「子どもの涙」(95年)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。他の著作に、「秤にかけてはならない」(2003年)や、「ディアスポラ紀行」(05年)などがある。

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