Moto2&Moto3の年齢制限の例外規則が変更、新燃料仕様も明確化へ。2024MotoGPの規則が改定に

 12月19日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)、IRTA(国際ロードレーシングチーム連盟)、MSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会)、ドルナスポーツの代表者で構成されるグランプリコミッションが、2024年における競技規則および技術規則に関する協議、そして決定を下した事案を発表した。

■燃料およびオイルの技術規制
 ロードレース世界選手権の3クラスでは、2024年に非化石由来の燃料を最低でも40%を使用することが義務付けられており、2027年からは100%非化石由来の燃料になる。

 それにおいて、2024年の詳細な燃料仕様とテストパラメータは、燃料サプライヤーからの意見も含め、FIM、IRTA、MSMA、ドルナスポーツ、公式試験研究所によって合意された。詳細な仕様とテストパラメータは規則に含まれることになる。

■Moto3・Moto2の年齢制限
 近年施行された最低年齢の引き上げにより、年齢制限が引き上げられる前に、グランプリのキャリアをスタートさせた一部のヤングライダーの予想されたキャリアが妨げられ、予想通りにグランプリのクラスに昇格できないライダーが存在する。

 そのため、FIMジュニアGP世界選手権とレッドブル・ルーキーズ・カップの両大会でランキング3位以上を獲得したライダーが、総合3位以上が確定した時点からMoto3に出場できるように、既存の例外が拡大されることになる。最低年齢の18歳に達していなくても出場が可能となるが、17歳以上という絶対的な最低年齢が適用される。

 Moto2では、FIMヨーロッパMoto2選手権の勝者が、最低年齢18歳に達していない場合でも、2024年にMoto2に出場する免除が適用されるが、絶対的な最低年齢は17歳だ。

 2022年は、前のシーズンに16歳または17歳でMoto3またはMoto2に参戦したライダーにも例外が認められ、翌シーズンに参戦を続けることが可能だったが、2023年にこれらのクラスでレースに出走したライダーにも適用され、2024年も参戦を続けることが可能となる。

●2023年から各カテゴリーで適用されている最低年齢制限
MotoGP:18歳(2022年以前から18歳)
Moto2:18歳(2022年は16歳)
Moto3:18歳(2022年は16歳)

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