最多タイ、新星16選手が独立V誓う ミリスタ入団会見、米国帰りの捕手や県関係選手7人

新シーズンの活躍を誓う選手と岡﨑監督(前列右から3人目)、端保社長(同4人目)=金沢市内のホテル

 発足18年目のシーズンを迎える石川ミリオンスターズは19日、金沢市の金沢白鳥路ホテル山楽で新入団選手会見を行った。米国帰りの捕手や強心臓が売りの投手など、石川県関係の7選手を含む過去最多タイの16人が独立リーグ日本一に全力プレーを誓った。

 球団によると、16人の新人選手が入団するのは2年前と並ぶ最多タイで、県関係選手が一度に7人入団するのは最多。投手層の薄さをカバーするため、投手を8人獲得した。

 新たにチームを率いる岡﨑太一監督は「阪神で16年間プレーした経験を伝え、独立リーグ日本一を目指す」と意気込みを示した。

 遊学館高OBで独立リーグ・千葉スカイセイラーズから移籍の北浦遼那投手(20)は「ピンチほど燃える最強メンタルを持っている」と強心臓ぶりをアピール。千葉では今年、最速149キロの直球とスライダーを武器に公式戦の半数以上の21試合に登板し「金沢でも中継ぎと抑えで活躍する」と気合をにじませた。

 自己紹介を流ちょうな英語で行い、報道陣を驚かせたのは米国でプレーした岡村柚貴捕手(24)だ。近江高(滋賀)から進んだ米ハーキマーカレッジではニューヨーク州の大学リーグで35試合に出場し、4割4分7厘6本塁打をマーク。オールアメリカンの捕手部門で3番目の評価を得た。米国帰りの強打の捕手は「日米の野球の良さを合わせて上を目指す」と語った。

 最年長25歳の神宮朋哉内野手は金沢が五つ目の独立球団となる。「NPB入りへ最後のチャンス。集大成を見せる」と力を込めた。小松高OBの上田大誠内野手(21)は「持ち味は打撃。打率5割、本塁打王を目指す」と目標を語った。

 端保聡社長は「今年は試合に勝てず、NPBにも選手を送り込めなかった。来年は新人を中心に競い合い、複数の選手にNPB入りを果たしてほしい」と期待した。

 チームは1月にコロンビアで開かれる国際大会に富山と合同で出場し、4月ごろにキャンプ入りする。

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