〈刷新 だれに 志賀町長選〉イメージ回復へ訴え熱く 冷たい雨吹き付ける町、号砲

  ●高岩候補「町民による政治を」

  ●南候補「幸せを感じる町に」

  ●稲岡候補「声聞き地域を守る」

 志賀町長選の号砲が鳴った19日、いずれも無所属新人の高岩勝人(56)、南政夫(59)、稲岡健太郎(46)の3候補(届け出順)は冷たい雨が吹き付ける町内に、町政再建の熱い思いを響かせた。選挙カーに手を振る有権者からは「町のイメージをよくしてほしい」と願う声が聞こえた。

 高岩候補はジャージー姿で遊説し、走り回る姿をアピール。志賀、富来両地域をまんべんなく選挙カーで訪れ、集落で有権者を見掛けるたびに駆け寄った。

 高浜町の大念寺八幡神社で行われた出陣式で高岩候補は「この町を変えるため一緒に戦おう。町民による政治を実現しよう」と約200人(陣営発表)に力強く呼び掛けた。

 屋敷和正後援会長や松永幸則羽咋市議が結束を求め、金沢、加賀の市議が激励した。村山卓金沢市長のメッセージも紹介された。

 南候補は地元の志賀地域を集中的に遊説して回った。JA志賀では後援会長の新谷克己組合長とともにマイクを握り、基幹産業である農業の振興を訴えた。

 高浜町の小浜神社で必勝を祈願し、続く出陣式で「町民が等しく幸せを感じられる町、人のやさしさを感じられる町にしたい」と集まった約300人(陣営発表)に決意を述べた。

 新谷組合長、石田章県議らがあいさつし、支持の拡大を要請。町議6人や石田忠夫前県議らも勝利へ拳を突き上げた。

 稲岡候補も志賀地域に選挙カーを走らせた。拠点とする土田地区を丹念に回った後、初日から南氏の地元である加茂地区にも稲岡の名を響かせた。

 矢田の徳田神社で行われた出陣式には約400人(陣営発表)が集まり、稲岡候補は「一人一人の声を聞いて地域を守るという当たり前のまちづくりを実現したい」とアピールした。

 四蔵直人後援会長のあいさつに続き、町議3人がエール。髙橋正浩七尾市議の発声でガンバロー三唱し、勝利を誓った。

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