全国高校ハンドボール選抜県予選 女子 予選優勝は通過点。九州王者、その先の日本一を狙う大分 【大分県】

第47回全国高校ハンドボール選抜大会九州地区予選大分県予選

12月17日 大分舞鶴高校多目的競技場

女子決勝

大分20(10-3、10-6)9大分鶴崎

11月の県高校新人大会に続き、今大会も大分が圧勝して優勝した。単独チームで出場した10月の鹿児島国体後、本格的に新チームに代替わりした。前チームからコートに立つ2年生が多く、滝元泰昭監督は「力がある選手が多い。全員が主役になれる」と期待するからこそ、求めるレベルも高い。

見据えるのは全国高校ハンドボール選抜大会九州地区予選3連覇であり、その先に日本一がある。県予選決勝は序盤からリードを広げ、一度もスコアをひっくり返されることなく終わった。しかし、試合後の滝元監督に一切笑みはなかった。「守備は悪くなかったが、セットオフェンスが課題だらけ。速攻を止められた時の状況判断が悪いから流れをつくれない。結果、攻撃は個人で打開したが、チームとしての攻めの形が整理できていなかった」と振り返る。

県予選は圧勝して優勝した大分

新チームになってから、鹿児島国体前にけがをした外口彩奈(2年)らが抜け、学校行事も重なり、主力が全員そろって練習できた時間は少なかった。3年生が抜けたセンター、ポスト、そしてエースポジションと呼ばれるレフトバック(左45度)の核となるポジションが定まらなかったことも、納得できる試合ができなかった要因だ。試合後の選手たちの表情は監督同様に曇っていた。友春乃(2年)は「60分の試合で20点ではオフェンス力がないと言われても仕方がない。得点が止まる場面が多く、セットオフェンスに課題が残った」と振り返る。

3連覇が懸かる全国高校選抜九州地区予選に向けて、2カ月弱。年末年始の合宿で、攻撃力の向上と、バックアップとなる1年生の底上げを狙う。先発メンバーの平均身長は166cmと今年はサイズがあり、技術もある。九州王者になることは最低限のノルマであり、日本一にどれだけ近づけるかが今後のポイントとなる。

全国高校選抜九州地区予選では3連覇を狙う

(柚野真也)

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