「死を意識した時に輝く現実がある」──礼文島の写真家・杣田美野里のメッセージをたどる

NHK総合で12月22日に北海道スペシャル「礼文島からの贈り物~杣田美野里のメッセージ」(午後7:57、北海道ローカル)が放送される。北海道・礼文島で活動し、過酷な環境の中で命をつなぐ花々に思いを寄せた写真家・杣田美野里(そまだ みのり)さんの生涯をたどる。

杣田さんは東京都出身。27歳で写真家を目指して独立。群馬・尾瀬ヶ原などに通い、花の撮影を重ねる中、宮本誠一郎氏と結婚。36歳で娘を出産する。37歳の時、家族で礼文島に移住し、39歳の時、夫・宮本氏とともに礼文島の花のガイドブックを出版。以後、礼文島を題材に、ガイドブックや写真集、短歌集などの出版を重ねた。61歳の時、肺がんの診断を受け、闘病しながら撮影や短歌を制作。66歳の時、遺作となったフォト短歌集「キャンサーギフト」を出版し、2カ月後に逝去した。

杣田さんが病床で受けたラジオ深夜便のインタビューで語ったのは、「死を意識した時に輝く現実がある」という言葉。遺作のフォト短歌集「キャンサーギフト」には、生命に対する力強いメッセージが込められていた。時を超えて受け継がれる、杣田さんのメッセージとは?

番組の特設ページでは、ディレクターによる取材後記やラジオ深夜便アンカー・村上里和アナウンサーの寄稿記事も掲載中。なお、放送終了後に、NHKプラスでは2週間配信される。

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