春闘に向け「賃上げのうねりをさらに」 連合の芳野会長が演説 茨城・水戸

春闘での賃上げに向け演説する連合の芳野友子会長=水戸市宮町

連合の芳野友子会長が19日、茨城県水戸市宮町1丁目のJR水戸駅南口で2024年の春闘に向けて演説した。物価上昇などを踏まえ「賃上げのうねりをさらに高めていく」と力強く語った。

23年春闘は30年ぶりの高水準で賃上げの成果を上げたとしつつ、「生活は苦しくなる一方。物価上昇によって実質賃金は上がらない結果になった」と指摘。賃上げできずに人手不足に悩む地方の中小企業にも触れ、「持続的に賃金を上げていくことはもちろん、中小がどれだけ賃上げができるか。ここに焦点を当てていきたい」と述べた。

価格交渉、価格転嫁、環境整備の三つがどれだけ達成できるかが重要とも強調。「正々堂々と価格交渉をしてほしい。物価が上がっているということは、きちっと転嫁していい」と呼びかけ、賃上げのうねり拡大へ意欲を示した。

この日は連合茨城の内山裕会長、組織内の堂込麻紀子参院議員、立憲民主党県連の青山大人代表、国民民主党県連の浅野哲代表も参加した。

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