キラキラ光るナイアガラの滝、10mのツリーも 兵庫・加西の北条鉄道、沿線や駅舎をLEDで飾る

有志が制作したイルミネーション=加西市東横田町

 兵庫県加西市と小野市を結ぶ北条鉄道(同県加西市)の沿線や駅舎が、発光ダイオード(LED)を使ったクリスマスツリーやサンタクロースで彩られている。播磨横田駅に近い、同市東横田町の田んぼ約2千平方メートルでは、高さ約10メートルのツリーや巨大トナカイが夜空に輝いている。

 田んぼでは11月半ばから約2週間、建築業の甲光宏さん(60)と仲間の電気工事業者ら延べ約50人が、休暇を利用して電飾を設置。光が点滅して水の流れを表現する「ナイアガラの滝」、そりに乗ったサンタ、ハートなどを用意した。

 鉄道の乗客を楽しませようと、今年で7年目。周辺の住民や通行するドライバーも毎年訪れる、年の瀬の名物となった。

 しかし今年9月、中心になって取り組んできた男性が急逝。今回を最後にすることにしたという。甲さんは「造っている途中は、もうやめたいと思うけれど、人が集まるとうれしくなった」と話し、力を合わせた仲間に向け、「感謝」という赤い電飾をイルミネーションの中心に掲げた。来年1月8日まで点灯する。

 沿線では長、法華口、田原駅でも、ボランティア駅長らが、サンタクロースなどのイルミネーションが設置している。1月7日まで。

 点灯時間はいずれも午後5時半~9時。北条鉄道TEL0790.42.0036 (敏蔭潤子)

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