24年産米の数量は前年維持 岩手県産主食用米の生産目安

県内市町村別の米生産目安の比較

 岩手県や農業団体などで構成する県農業再生協議会(伊藤清孝会長)は19日、県産主食用米の2024年の生産目安を公表した。県全体の数量は23万5980トンで、現行制度が始まった18年以降で初めて前年目安と同数となった。転作が進んだほか、新型コロナウイルス禍で下落した米価も改善傾向にあり、需給が安定すると判断した。

 生産目安は農林水産省が示した24年産の全国の需給見通しに基づいて算出した。国は需要に見合った生産量を前年産の当初見通しと同じ669万トンと見込んでいる。市町村別は19年産以降の作付け実績などを基に算定。市町村別の最大は奥州市の4万9463トン、次いで花巻市の3万4920トン。

© 株式会社岩手日報社