クリスマスを前に、長崎県内の玩具店はプレゼントを買い求める人々でにぎやか。今年は写真や動画を撮影し編集できる「デジタルトイ」が評判だ。定番ボードゲーム「人生ゲーム」は価値観の多様性を反映。話題となった野球や将棋の関連商品も目を引く。
みらい長崎ココウォーク（長崎市）内の新テナント「おもちゃのあおき」に売れ筋や注目商品を聞いた。
筆頭はユーチューバーやインスタグラマーの気分を味わえるカメラ型「＃バズゅCam」（1万3200円）。付属の緑色シートと自撮り棒を使い、スタンプや背景を合成できる。ネットには接続できないが、動画や写真を疑似投稿すると架空のフォロワーから「いいね」が付き、「バズる」感覚を楽しめる。
学習機能を搭載したノートパソコン型おもちゃ（1万7380円～）は、国語や英語のほか、プログラミングやスライド作りも学べて、保護者世代から人気を集めている。
人生ゲーム（4378円）は7年ぶりにリニューアル。これまで水色と桃色だけだった駒の人形は、6色から選べるように。結婚「する/しない」をルーレットで決めるなど多様性を意識。職業やお宝カードにも「動画クリエイター」「空飛ぶ車」など現代的な要素が加わった。
メジャーリーガー大谷翔平選手がエンゼルスからドジャースに移籍するため、売り場には両チームのバットをそろえるが、「まだ売れ行きに大差はない」という。藤井聡太八冠にあやかり、初心者向けセットなど将棋関連も充実させた。
双子の息子とプラモデルを買いに来た同市の会社員、山田絵里子さん（41）は「喜んでくれるとうれしい」と話した。
