さだまさし「忙しくても心が亡びない」理由

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TOKAI RADIO『C.A.M.P.BASKET』(日17:00~19:00 DJ小島一宏)12月17日の放送に、今年デビュー50周年のさだまさし(71)がゲスト出演した。70歳を過ぎても引き続き精力的に活動し、ハードスケジュールで知られるさだ。今年の年末も、ディナーショー、NHK紅白歌合戦、両国国技館カウントダウンコンサート、引き続きNHK生放送番組が予定されている。

そんな多忙を極めるさだとDJ小島一宏との話は「休みは取れている?」から。さだは「今日は何もしなくていいという日が月に何日かはある。そういう日は寝ている。休みの前の日は、飲みながら、本を読んだり、ゲームやったり、時代劇チャンネルを見たりして遅くまで起きていて、翌日は昼過ぎまで寝て、起きたら、本読んだり、ゲームしたり、時代劇チャンネルを見たり、ボーっとしている」そうだ。

次の話題は「(そんなに働いても最近は)音楽家は儲からない?」。さだは「自分たちの頃は、まだ、印税生活はあり得た。レコードが売れたから。今はダウンロードといっても、大した金額にならないことが多い。ミュージシャンは、ライブがきちんとできる人しか残っていかないのでは。入場料に見合ったことができていれば、お客さんは、また次も来てくれるかも。だが、音楽家受難の時代」

今年デビュー50周年のさだに、改めて50周年について訊くと、さだは「長かった。最初は5年と見ていた。『精霊流し』が売れても、いずれブームは終わるし、それからどうやって生きていこうかなあと考えていた。とにかく自信なんてなかった。これで終わりだなあということを何回か経験した」という。

「それでも音楽から離れなかった理由」を訊かれると「コンサートにお客様が来てくださった。そこに、何か責任を感じて。自分では、何がよくて来てくださったのかわからない。ヒット曲だけやっていれば喜ぶお客さんと違う。おもしろいことだけ言えばいいというお客さんとも違う。今日のステージに来て『あ、儲けたな』と思ってもらえるかどうか」

また、長く続けるために必要な「健康管理」については「結構、いい加減なことを言いながらも、心のどこかで、ブレーキはかけるようにしている。でも、コンスタントに歌ってきていることが、健康の源かもしれない。心肺機能の維持になっているのでは」

続けて「最近、高校時代の同級生15,6人で、毎月ゴルフコンペをやっている。ゴルフの後に飲みながら、同級生たちから『さだも、そんなに働いていないで、もっとゆったりと、好きなことをやればいいんだよ』と言われて『好きなことって何だろう?』と、その晩、考えた」

「好きなことをやっているんですよ、きっと。歌を作り、歌い、ラジオでしゃべり、好きなこと、みんなやっている。だから『忙しい』という字が当てはまらない。忙しいという字は、心が亡びると書くが、亡びないんですよ、好きなことをやっていれば」

最後に「これからの10年」について訊かれると、さだは「アスリートで言えば、限界年齢を超えているので、1年1年が勝負。プロ野球選手の単年契約と同じ覚悟。来年、生きていたら51周年。また生きていたら52周年。1年ごとの単年勝負」と話していた。

C.A.M.P. BASKET

放送局:TOKAI RADIO

放送日時:毎週日曜 17時00分~19時00分

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