中国、4カ月連続で金利据え置き 景気対策の効果見極め

 【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は20日、事実上の政策金利で、企業向け貸出金利の目安となる「ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)」の1年物を3.45%で維持した。4カ月連続の据え置きとなる。

 習近平指導部は追加の国債発行などによる景気対策を進めており、効果を見極める狙いがあるとみられる。住宅ローン金利の基準となる5年物も6カ月連続で4.2%に据え置いた。

 ただ、中国恒大集団や碧桂園などの経営危機に伴う不動産不況は深刻化している。11月の消費者物価指数は2カ月連続のマイナスとなった。経済が冷え込んでデフレ懸念は強まっており、追加金融緩和の観測が出る可能性もある。

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