強い寒気南下 日本海側は広範囲で大雪に 急な積雪増加に注意を

 日本海側はあす21日(木)~23日(土)にかけて、平地でも大雪のおそれがある。強い寒気が流れ込む影響で、九州南部や四国なども雪が降り、積もる可能性があるので注意が必要だ。全国的に真冬並みの気温となるため、寒さ対策はもちろん、太平洋側は東日本を中心に空気の乾燥にも注意したい。

大雪・寒さに注意

 これから週後半にかけて、日本付近は冬型の気圧配置が強まる見込み。北~西日本の日本海側は軒並み雪となり、特に北陸の山沿いで降雪量が多くなりそうだ。山陰や九州北部の平地でも、あす(木)~22日(金)は大雪に対して注意が必要となる。急な積雪の増加による車の立ち往生、電線や樹木への着雪による停電などに注意したい。寒気が強いため、九州南部や四国にも雪雲が流れ込み、場所によってはうっすら雪が積もる可能性がある。路面凍結による交通障害に注意すると共に、時間に余裕を持った行動を心がけたい。

 日本海側を中心に、風の強まりにも注意・警戒が必要だ。特に、北陸は今夜遅く~あす(木)にかけて、海上を中心に強い風が吹き、雪を伴って非常に強く吹く所もある見込み。太平洋側は関東を中心に、あす(木)以降は晴れる日が多いが、気温が上がりにくく、空気の乾燥がいっそう進む見込み。引き続き、火の取り扱いや体調管理に注意が必要だ。

来週(年末)にかけて

 来週は26日(火)ごろに、再び冬型の気圧配置となるが、今週後半ほどの強い寒気は南下しない見込み。このため、関東から西の太平洋側は平年より気温が高めで、日差しの恩恵を受けることができそうだ。その後は、天気が短い周期で変わるため、寒気が南下しても一時的で、年末にかけて全国的に気温が高めとなる見通し。ただし、今週後半に積雪が多くなる地域は、引き続きなだれや落雪に注意が必要となる。

(気象予報士・高橋和也)

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