山形との交流、活発化へ 駐仙台韓国総領事が来社

本県との交流活発化に尽力するとした金要燮駐仙台韓国総領事=山形市・山形メディアタワー

 駐仙台韓国総領事の金要燮(キムヨーサプ)氏が19日、山形市の山形メディアタワーを訪れ、寒河江浩二山形新聞会長・主筆(山形新聞グループ経営会議議長)、佐藤秀之社長と懇談した。新型コロナウイルス禍を経て、両国の人々の往来が活発化している現状に触れ「韓国と東北地方、そして山形県との交流活発化に向け尽力していきたい」と語った。

 昨年の政権交代で日韓関係が急速に改善する中、今年10月までの韓国からの訪日客数は、日本からの訪韓客数の約3倍に上ると説明。「日本に対する認識は、以前と比べ大きく改善している印象だ」と語り、「山形県の美しい自然や温泉、樹氷といった観光資源も人気を集めている」とした。

 本県との関わりについては、寒河江市と姉妹都市関係にある安東市や、山形市の宝珠山立石寺で、日中韓の関係者が集って行われる円仁祭などを挙げ「かつてから深い交流が続いている。世界に向け平和と友好のメッセージを発信することが重要」と述べた。寒河江会長は「韓国は一番近い国。経済交流、文化交流をもっと推進していくことが必要だ」と話した。

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