大谷に代わるエース獲得を目指すエンゼルス スネルと契約交渉か

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、エンゼルスは最近、ブレイク・スネルと契約交渉を行ったようだ。自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞し、最高のタイミングでFAとなったスネルは、山本由伸の獲得を目指す各チームの「プランB」に位置付けられているとみられており、山本争奪戦の決着を待つ可能性が高い。しかし、山本争奪戦に加わっていないエンゼルスは山本の動向に関係なくアタックできるため、各チームが山本争奪戦に加わっているあいだに攻勢を強めているようだ。

モロシ記者が指摘しているように、エンゼルスは山本獲得の有力候補ではなく、山本争奪戦の決着を待たずにスネルにアタックできる立場にある。ジャイアンツなどは山本獲得に失敗した場合の「プランB」としてスネル獲得を狙っているとみられるが、エンゼルスが好条件を提示すれば、山本争奪戦の決着を待たずにスネルが決断を下す可能性もあるだろう。なお、スネル自身は地元マリナーズへの移籍を熱望していることが報じられたが、マリナーズがスネル獲得に動いている様子はない。

エンゼルスは今季、大谷翔平が23試合に先発して防御率3.14を記録したが、来季の先発ローテーションに予想されている5人の投手(リード・デトマーズ、パトリック・サンドバル、タイラー・アンダーソン、チェイス・シルセス、グリフィン・キャニング)は合計111試合に先発して防御率4.53だった。先発の頭数自体は揃っているものの、エースと呼べるような投手がおらず、今季14勝9敗、防御率2.25、234奪三振の好成績を残してサイ・ヤング賞に輝いたスネルの獲得はチーム状況にフィットしていると言える。

エンゼルスとスネルのつながりが報じられたのは今回が初めてではなく、11月下旬にはMLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が「エンゼルスはスネルに対して非常に興味を持っている」と伝えていた。エンゼルスは大谷に代わるエースを手に入れることができるのか。今後の動向が注目される。

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