クロフォード退団のジャイアンツ トレードで遊撃手補強を目指す

2011年にメジャーデビューし、10年以上にわたって正遊撃手を務めてきたブランドン・クロフォードがFAとなったジャイアンツは、トレードでの遊撃手補強を目指しているようだ。地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者が伝えている。ジャイアンツはトム・マーフィーを控え捕手として獲得したため、元有望株のジョーイ・バートが余剰戦力となっており、スラッサー記者はジャイアンツがバートに他の選手を組み合わせて遊撃手獲得を目指す可能性に言及している。

ジャイアンツの現有戦力では、今年7月にデビューしたマルコ・ルシアーノ(22歳)、今年5月にデビューしたケーシー・シュミット(24歳)、今年9月にデビューしたタイラー・フィッツジェラルド(26歳)の3人が正遊撃手候補となる。ルシアーノはトップ・プロスペクトとして期待されている選手だが、メジャーのレギュラーを任せるには時期尚早の感もあり、ジャイアンツはルシアーノまでの「つなぎ役」となる遊撃手の獲得を検討しているとみられる。

スラッサー記者によると、ジャイアンツは元有望株のバートを軸に、若手投手や外野手を組み合わせ、パドレスの金河成(キム・ハソン)やブリュワーズのウィリー・アダメスの獲得を狙う可能性があるという。キムは来季が4年契約のラストイヤーで、2025年は相互オプション。アダメスも1年後にFAとなるため、ルシアーノまでの「つなぎ役」としてはうってつけの存在と言える。

李政厚(イ・ジョンフ)の獲得に成功したジャイアンツだが、遊撃手以外にも補強ポイントは残っており、現在は山本由伸の争奪戦に加わっている。しかし、山本争奪戦の有力候補とは目されておらず、山本獲得に失敗した場合は、ターゲットをブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーに変更するとみられる。また、マット・チャップマンにも興味を示していることが報じられており、2021年以来のポストシーズン進出を成し遂げるために、今後も補強は続きそうだ。

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