高校生が❝孫心❞込めて 一人暮らしのお年寄りにお弁当を手作り 大事に食べたいと笑顔/岡山・津山市

一人暮らしのお年寄りに食べてもらおうと、津山商業高校=岡山県津山市=の生徒たちが19日、「孫心(まごころ)弁当」と名付けた弁当を手作りし、地域の86歳以上の約100人に届けた。

家庭クラブ員の3年生のうち約40人が「サツマイモご飯」「ちらし寿司」「サケの塩こうじ焼き」など9品目を調理。食べやすいように、ご飯を柔らかく炊いたり、具材を小さめに切ったりと工夫を凝らし、弁当用トレーに彩りよく盛り付けた。

城北地区の民生児童委員の案内で各家を訪問。山北の男性(87)宅では生徒が「”孫心”を込めて作ったお弁当です。どうぞ食べてください」と手渡した。

受け取ったお年寄りは「孫のような高校生からの気持ちがとてもうれしい。大事に食べたい」と話していた。

孫心弁当は歳末たすけあい募金を活用。同校家庭クラブと市社会福祉協議会が、同地区民生児童委員協議会の協力を得て毎年この時期に実施し、33回目。

「孫心弁当」を作る生徒たち

© 津山朝日新聞社