Wソックス・シースがトレードされるのはほぼ確実 米記者が伝える

タイラー・グラスノーのレイズからドジャースへのトレードが決まり、市場から有力投手が1人消えた。山本由伸の争奪戦が決着すれば、エース級の先発投手を必要としているチームにとって、選択肢がさらに1つ減ることになる。FA市場にはブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーといった好投手がまだ残っているが、彼らを獲得するためには大型契約が必要であることを考えると、トレード市場のディラン・シース(ホワイトソックス)やコービン・バーンズ(ブリュワーズ)への関心が高まっていくかもしれない。

そんななか、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「来季開幕までのどこかのタイミングでシースはトレードされるだろう」とコメント。バーンズがトレードされるかどうかについては「わからない」としつつ、シースのトレードについては「ほぼ確実」との見解を示した。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者も関係者から聞いた話として「ホワイトソックスは今オフ中にシースをトレードするつもりだ」と伝えている。

ローゼンタール記者によると、シースにはヤンキース、ジャイアンツ、レンジャーズ、レッズ、ブレーブス、オリオールズなど多くのチームが興味を示しているという。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者はもう少し踏み込んで報道しており、ブレーブスとオリオールズが「現時点でシースを獲得する最有力候補だ」としている。

ホワイトソックスがシースの対価として何を求めているかは定かではないが、MLB公式サイトは「若手野手が充実しているオリオールズとレッズはホワイトソックスにとって魅力的なトレード相手になる可能性がある」と指摘。オリオールズは「MLBパイプライン」が公開しているプロスペクト・ランキング全体トップ100に6人の野手がランクインしており、レッズは今季プロスペクトが次々にメジャーデビューしたため、内野が若手野手で溢れかえっている。この2チームが若手野手の整理も兼ねて、シース獲得に乗り出す可能性は十分に考えられる。

なお、シースはFAまであと2年保有できる点も各チームにとって魅力となっている(トレード市場に出てくる大物投手はFAまであと1年のケースが多い)。今季まで3年連続でシーズン200奪三振をクリアし、来季の年俸を880万ドルと予想されている27歳の右腕を手に入れるのは、いったいどのチームだろうか。

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