小泉法相と政務官が二階派退会 捜査への影響懸念に考慮か

小泉龍司法相(左)、中野英幸法務政務官

 小泉龍司法相と中野英幸法務政務官は20日、所属する自民党二階派に退会届を提出し、受理された。党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で二階派は19日に政治資金規正法違反の疑いで東京地検特捜部の家宅捜索を受けていた。法相は検事総長に指揮権を持つことから、捜査に影響が出かねないとの懸念に考慮したとみられる。派閥関係者が明らかにした。

 岸田文雄首相は、二階派に所属する小泉氏と自見英子沖縄北方担当相に関し「引き続き職責を果たしてもらいたい」と述べ、続投させる考えを示していた。

 自見氏については、党内で「(派閥を)離脱した方がいい」との声が上がっている。一方、二階派では「自見氏は捜査のラインから外れているため、その必要はない」(幹部)との意見がある。

 立憲民主党など野党6党派の国対委員長は20日、国会内で会談し、小泉氏について、職にとどまるのはふさわしくないとして法相辞任を求める考えで一致。衆院の関係委員会で早急に閉会中審査を与党に求める方針も確認した。

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