東芝、収益強化へ中長期計画修正 上場廃止で改革推進、来春策定

東芝本社が入るビル近くに掲げられたロゴマーク=9月、東京都港区

 東芝が収益力を強化するため、昨年6月に公表した中長期の経営計画を修正する方針であることが20日、分かった。競合他社に比べ利益率の低さが課題となっており、社会インフラやエネルギーなど幅広い分野にわたる技術の強みを見極め、製品やサービスの付加価値を高める具体策を検討。組織の「縦割り」も打破し、経営を効率化する。来年春にも策定し、上場廃止を通じて改革を進める戦略を示す。

 東芝は20日に非上場化し、74年にわたる上場企業としての歴史を終えた。短期的な株価向上策を求めがちな海外の「物言う株主」との関係を断ち、安定株主の日本産業パートナーズ傘下で再建を進めて約5年後の再上場を目指す。

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