北朝鮮、ガザ情勢で米を批判 国連安保理、ICBM発射で協議

19日、国連安全保障理事会の会合で演説する北朝鮮の金星国連大使(右)=米ニューヨーク(国連提供、共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は19日、北朝鮮による18日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射への対応を協議する緊急公開会合を開いた。北朝鮮の金星国連大使は発射を「自衛権の行使」と正当化する一方、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ侵攻について、米国がイスラム組織ハマスに対する自衛権の行使として支持していることを批判した。

 米国は今回のガザ情勢で2回にわたって拒否権を行使し、停戦などを呼びかける決議案を否決に追い込んだ。北朝鮮に二重基準と追及されかねない糸口を与えた形で、ガザ情勢が米国の外交に影を落としている。

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