闇に浮かぶ那智の滝と三重塔 年越しライトアップの試験点灯、和歌山

ライトアップによって浮かび上がった那智の滝と三重塔(19日、和歌山県那智勝浦町で)=露光時間13秒

 和歌山県那智勝浦町にある世界遺産、熊野那智大社の別宮・飛瀧神社のご神体である「那智の滝」と那智山青岸渡寺の「三重塔」で19日、年越しのライトアップを前に試験点灯があった。計8機の投光器により、闇の中で滝と塔が幻想的に浮かび上がった。

 1989年に始まった恒例行事。31日の日没から元日の夜明けにかけて点灯し、初詣の人々を迎える。

 この日は神職が滝の前に設置されている投光器のガラスを丁寧に磨くなどの準備をした後に試験点灯。辺りが暗闇に包まれる中、日本一の落差(133メートル)を誇る直瀑が青白く輝き、朱色の三重塔も鮮やかに照らし出された。

 那智大社では27日、迎春準備として那智の滝の上に架かる大しめ縄の張り替えも予定している。

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