中国地震、8万7000人避難 甘粛・青海省で死者130人超

地震の被災者(奥)に飲料水を配るボランティア=20日、中国甘粛省臨夏回族自治州積石山県(共同)

 【積石山県共同】中国甘粛省臨夏回族自治州積石山県を震源とする地震で、省政府当局者は20日の記者会見で、約8万7千人の住民が避難したと明らかにした。猛烈な寒波で気温が氷点下10度を下回る厳しい環境の中、避難所での寒さ対策が課題となっている。国営メディアによると、甘粛省と隣接する青海省の死者が18人になり、甘粛省と合わせた死者は計131人となった。

 青海省では少なくとも十数人が行方不明となっている。負傷者は両省で計約千人。

 道路や水道などのインフラが被害を受けており、当局は再建を急ぐ。中央政府は復旧のため、2億5千万元(約50億円)の緊急支出を決めたと発表した。

© 一般社団法人共同通信社