元徴用工訴訟、21日に判決 韓国最高裁で5年ぶり

ソウルにある韓国最高裁

 【ソウル共同】韓国最高裁は21日、植民地時代の強制動員に損害賠償を求めた韓国人の元徴用工と元朝鮮女子勤労挺身隊員らの訴訟で5年ぶりに判決を言い渡す。日本製鉄(旧新日鉄住金)と三菱重工業をそれぞれ相手取った訴訟で、下級審では原告が勝訴している。

 最高裁は2018年、別の原告による同種の訴訟で、両社に賠償を命じる確定判決を出した。日本政府は1965年の日韓請求権協定で解決済みだと反発し、両国関係が悪化した。

 韓国最高裁では元徴用工や元挺身隊員を巡り、今回の2件を含め9件の訴訟が係争中。最高裁は今月28日、三菱重工を訴えた2件、日立造船を訴えた1件についても判決を言い渡す。

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