時代劇でも才能の片りんを見せ付ける中村隼人

18日に都内で行われたスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の取材会で、歌舞伎俳優の中村隼人が今年の印象深い出来事を語ったことを、各メディアが報じた。

隼人は、俳優の横浜流星が主演を務める舞台「巌流島」に、今年の2月~3月までの約2カ月間出演したことが印象深かったという。

同舞台について、「実は初舞台を踏んでから22年やっている中で、こんなに大きい歌舞伎以外の舞台に出たのは初めて。流星くんとも本当に仲良くなっていろいろ刺激を受けた」と振り返った。

報道陣から「横浜を上回った部分は?」と聞かれると、「舞台に僕は慣れていたので、流星くんよりは多少声量があったんじゃないかな」と答えて笑いを誘ったという。

中村信二郎(現、二代目中村錦之助)の長男として、母の実家である鹿児島県で生まれ、名前の由来は薩摩隼人の隼人から。

祖父は四代目中村時蔵、曽祖父は三代目中村時蔵。伯父は五代目中村時蔵というバリバリの歌舞伎家系。四代目中村梅枝・中村萬太郎兄弟は従兄弟。映画スターの萬屋錦之介やドラマ等で活躍している俳優・中村嘉葎雄は、大叔父にあたる。

2002年2月、歌舞伎座「寺子屋」にて松王一子小太郎役で初舞台。2012年に堀越高等学校を卒業したが、同級生にはHey! Say! JUMPの山田涼介、知念侑李、中島裕翔や、俳優の神木隆之介、志田未来、川島海荷、野村周平ら豪華な面々。

歌舞伎以外では、NHKで09年に放送された土曜時代劇 「陽炎の辻3~居眠り磐音 江戸双紙~」でドラマデビューを果たした。「その後も大河ドラマ『龍馬伝』(10年)、『八重の桜』(13年)など、NHKの時代劇を中心に俳優活動をこなしている。『巌流島』では佐々木小次郎役を演じたが、演技力以外の所作など、時代劇に必要な要素を兼ね備えている。若手俳優として時代劇になじむ貴重な存在」(芸能記者)

今後、大作時代劇にオファーが舞い込みそうだ。

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