避難指示区域が縮小も…復旧作業は長期化の予想【長野・白馬村】

白馬村の土砂災害発生からきょうで5日目です。避難指示区域は縮小されてきていますが、復旧作業は長期化が予想されています。

■記者
「土砂が流れてきた場所です。今も土を含んだ水が流れています」

白馬村のみそら野地区で16日、山の沢筋で土砂崩落が起き、土砂と水が道路や住宅地へ流れ込みました。被害にあった建物は少なくとも16軒。村は65軒に避難指示を出していましたが、20日朝、みそら野地区の一部、29軒に範囲を縮小しました。

■記者
「きのうまで避難指示範囲だったこちらのホテル前、けさ解除され入れるようになった」
規制が解除されたホテルオークフォレスト。10年前にリニューアルした露天風呂が土砂で埋まりました。

■ホテルオークフォレスト吉田理さん
「土砂と色んなものがみんな流れてきて、上から抜けてくるなんてこと全然、頭になかったです」

■記者
「避難指示が解除されたホテルでは入浴施設から泥を吸い出す作業が始まっています」

急ピッチで行われる泥の撤去作業。というのも、22日には7連泊の予定で海外からの予約が入っています。

■ホテルオークフォレスト吉田理さん
「今年の予約状況非常にいいもんですから、暮れからずっと満杯で行くような感じあるもんですから。ここまで回復出来てきたので営業できることについては本当にうれしく思ってます」

現在も11世帯24人が避難生活を続けていますが、午前9時から午後3時まで一時帰宅が許可され、戻った住民が被害の確認を行っていました。

■一時帰宅の住民
「(家に)帰りたい。ホテル住まいになっちゃったから」

県は用水路からあふれ出ている水が住宅地側に流れ込まないよう土のうを設置。水の流れを手作業で変えていきます。
また村には20日、災害ボランティアセンターが開設されました。社会福祉協議会に関係する団体などに限って受け入れる予定ですが、今週末は寒波による積雪が予報されています。作業は限定される見込みで復旧作業は長期化が懸念されています。

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