「ストリートファイター6」SFLプレイオフDay2配信視聴時に押さえておきたい見どころをレポート!試合前後のインタビューもお届け

12月18日に開催された「ストリートファイター6」公式チーム大会「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」プレイオフDay2のレポートをお届けする。

「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」とは、プロゲーマーが4人1組のチームを編成してリーグ戦を行う公式大会だ。プレイオフでは、これまでのリーグ戦で2位~4位を獲得したチームがトーナメントを行い、1位通過のFAV gamingが待つグランドファイナルへの進出権を争うこととなった。

Day2では、2位通過のDetonatioN FocusMe(以下、DFM)と、Day1を勝ち抜いたSaishunkan Sol 熊本(以下、SS熊本)が試合を行った。

会場の様子。

試合形式は先鋒・中堅・大将を各チーム出し合い、70ポイントを先取したチームが勝利となる。先鋒、中堅は2試合先取で10ポイント、大将は3試合先取で20ポイントをゲットできる。また、ホーム&アウェイといって、ホーム側は相手選手を見てから選手を申告できるシステムもあり、1巡ずつ交代していく。

現在ストリートファイターリーグ(以下、SFL)プレイオフの先行視聴チケットが発売中。非常に盛り上がった激戦をすべて見られるので、気になった人はぜひ視聴してみてほしい。また、23日からはYouTubeチャンネルなどにて無料公開が開始となるので、その際にあわせてみてもらうのも良いだろう。

本稿では、Day2の名試合を振り返りつつ、試合前後のインタビューの模様をお届けしていこうと思う。

■各チームに試合前インタビュー!

DFM

――まずは、本日の最終戦に向けて意気込みをお願いします。

ふ~ど:とりあえず、2位でリーグを抜けることができ、アドバンテージのあるホームサイドでのスタートなので、練習の成果を出して勝ちたいと思います。

板橋ザンギエフ:俺は倒したいやつ(ネモ選手)がいるんで、その1点を楽しみに今までやってきました。本番を楽しみにしてください。

ナウマン:2位通過で相手を待つ立場だったので、期間を十分に設けて練習できたと思います。SS熊本戦もきっちり練習してきたので、頑張ります。

竹内ジョン:二週間くらい練習期間があったので、ちゃんと本番で練習通りに出来れば勝てると思います。全て出し切りたいと思います。

――Day1のSS熊本VS魚群の試合はご覧になりましたか?

ふ~ど:みんなで見ました。SS熊本が有利かなとは思ってはいましたが、強いなという印象を改めて受けました。ホームサイドの強さも見受けられ、今回はDFMがホームサイドなので有利かなと思います。

板橋ザンギエフ:参考になりましたね。

――DFMはどちらが来るかわからない中の練習でありましたが、どちらの対策に重きを置いていたというのはありますか?

板橋ザンギエフ:SS熊本が強そうとは思っていましたね。中でもエースのShuto選手はとても目立っていたので、対策を皆でやっていました。

ふ~ど:正直7割くらいの確率でSS熊本が来るのかなと思っていて、フラットに見ようとは思いつつも、気が付いたらマリーザ(Shuto選手の使用キャラクター)の対策をしていました。組み合わせとしては魚群の方が良かったと思いますが、対策の質でいうと圧倒的にSS熊本の方が仕上がっていると思います。

――昨日、SS熊本が来ると決まって、今日までどういった練習をされていましたか?

ナウマン:常にみんなで練習していることが多かったです。この時間から会議! っていうよりは、いまこんな感じというシェアを毎日更新していく感じでした。なので、コミュニケーションはたくさん取っていた自信があります。

板橋ザンギエフ:まだ発売されて間もないゲームなので、計画的にはやりづらいですね。練習進めていくうちに新しい改善案が次々出てくるので、新しい食材を咀嚼してフィードバックしたくなりますよね。そんな感じで、今日までやってきています。

――DFMはコーチとして立川選手を雇用していますが、コーチングの方はいかがでしょうか。

板橋ザンギエフ:今日も楽屋で指示は出してくれています(笑)。やっぱり黙々と対戦する時間に、アイツがガヤガヤ言ってくれるんで、雇ってよかったなと思います。

竹内ジョン:今の言い方だとガヤ要員みたいじゃないですか(笑)。

板橋ザンギエフ:もう少しまじめな話をすると、フラットに全体を見てくれて、内容はもちろん戦略面でも体作りをしてくれました。ミクロからマクロまで、コーチとしての役割をきっちり果たしてくれています。立川の分まで今日は頑張ります。

――Day1はShuto選手があまりふるいませんでしたがその点の印象はいかがでしょう。

板橋ザンギエフ:逆に、DFM用の練習に重きを置いていたのではないかと思いますね。SS熊本からしてみればふ~どにShutoを当てたいと思うので、ふ~ど対策に重きを置いていた分昨日はふるわなかったんじゃないかなと。

ふ~ど:逆に、ひぐちは魚群に重きを置いて練習していた印象は受けました。

板橋ザンギエフ:なので、昨日調子が悪くても、逆にDFM戦の準備をしているんじゃないかと思うので、楽しみですね

SS熊本

――今日の意気込みを各選手お聞かせください。

ネモ:僕らは今日勝ってグランドファイナルに行くんですが、相手(板橋ザンギエフ選手)がザンギエフを出してくると思うので、ぶっ潰して気持ちよくグランドファイナルに行こうと思います。

Shuto:昨日は活躍できなかったんですけど、今日は自分が活躍してみんなでグランドファイナルに行こうと思います。

ひぐち:昨日に引き続いて今日も勝ってチームに貢献して、まだまだこのチームで遊んでいきたいと思います。がんばります。

かべ:昨日よりも緊張がほぐれているので、大きな声が出せると思います。

――去年は2試合連続でしたが今年は日をまたぐということで、体力的にはいかがでしょうか。

ネモ:去年は、先に終わって待っているという状態でしたので、正直去年の方が楽でした(笑)。昨日遅かったので疲れはありますが、その分環境に慣れているのでその点はアドバンテージかなと思います。

――今日のキーマンとなるのは誰でしょうか?

ネモ:これ聞こえないですよね(笑)。もちろん、Shuto選手です。

――昨日から今日まではどういった練習をしていましたか?

ネモ:もう事前に決めてあったことをやるという感じでした。昨日は疲れて寝てしまったので、今日スパーの相手を呼び準備をしたという感じですね。

――かべ選手とネモ選手はアームガードを付けておられますが、効果の方はいかがでしょうか。

かべ:僕は必須ですね。もう無いのが考えられないくらいです。

ネモ:僕は手汗が出るので、手汗防止でつけています。汗で滑ることもなくなりましたし、アケコンに手あかがつくこともなくなって買ってよかったと思います。

――試合前のルーティーンはありますか?

ネモ:自分は、水を用意したり手洗いを済ませたりと、余計な事を考えなくていいように準備しています。試合中に雑念を感じないよう、当たり前のことをやっておくという感じですね。

Shuto:ノートを見ていますね。今日も持ってきたので、パッと見て頭に入れるようにしています。ノートを見ると、勝ち負けに対する不安もなくなるので、集中できますね。

Shuto選手お手製の攻略ノート

ひぐち:コーヒーがすごく好きなので、大会前はコーヒーを飲むことが多いです。

かべ:まだ探っている途中ですが、なるべく上からモニターを見下ろすようにしています。俯瞰してみたいのもありますが、相手がすごい選手なので気後れしないように偉そうな態度をとるようにしています。

Shuto:アレ、そんな意味があったんすね。偉そうだなとは思ってました(笑)。

■若きエース対決!Shuto選手対竹内ジョン選手

最初に注目すべき試合は、1巡目大将戦のShuto選手対竹内ジョン選手の試合だ。お互いにリーダーであるネモ選手と板橋ザンギエフ選手がすでに出場した中、若きエースShuto選手と竹内ジョン選手が大将という大役を担うことになった試合だ。

この試合の注目ポイントは、竹内ジョン選手が操るラシードというキャラクター。一般的には注目度が高いキャラクターではなく、キャラクター性能が高いというわけではない。だが、竹内ジョン選手はラシードの高い機動力を生かして超ハイスピードな試合を展開し、プレイオフ以前から勝利をもぎ取ってきたのだ。そしてついに、このプレイオフという大事な局面で大将を任されたというわけである。

相対するShuto選手は、パワー系キャラクターのマリーザで強気なプレイを披露し、数多の修羅場からチームを救ってきた若きエース。この試合はかなりの激闘が予想されていた。

Shuto選手は試合前に、宣言通り“Shutoノート”を欠かさずチェックしていた。

試合をとおして、ラシードが巨大な竜巻を設置する“イウサール”という技がポイントになっていたと思う。竜巻を盾に様々な攻めを展開できる強力な技で、竹内ジョン選手はこのイウサールからの攻め方のバリエーションが多彩である。

Shuto選手が1本先行した局面では、試合終盤で竹内ジョン選手がイウサールを発動。中段技の後半部分を当てる“持続当て”からODスピニングミキサー→アラビアンスカイハイとつないでいき、置いておいたイウサールに当てる。跳ね上がったShuto選手にイーグルスパイクをこれまた持続当てするという、大ダメージコンボを見せた。

セットカウント1-1の場面ではイウサールをしのぎ切ったShuto選手がそのままラウンドをとるなど、イウサールが試合のカギとして作用していた印象である。視聴の際はぜひ注目してみてほしい。

その後は、フルセットフルラウンドまでもつれ、ここ一番でジャストパリィを決めた竹内ジョン選手が、イウサールから投げ抜けを誘った立ち大パンチを決めて勝利した。DFMがリードを作るきっかけとなった大きな意味のある勝利である。

■何より見たかったこの試合!ネモ選手VS板橋ザンギエフ選手

それは、2巡目の中堅戦で起こった事件だった。板橋ザンギエフ選手のマリーザに対し、SS熊本からはネモ選手が出場するという一大カードが切られたのである。

ネモ選手は“大のザンギエフ嫌い”として知られており、自身のYouTubeにて、ザンギエフへの憎しみを語る動画が上がっている(板橋ザンギエフ選手曰く、ザンギエフを使ったインプレッション稼ぎ)。

そのザンギエフへの憎しみから圧倒的な対策知識を有しており、「ザンギエフ使いよりザンギエフに詳しい」という噂もある。

この二人は試合ごとに壮絶な煽り合いを繰り広げており、だれもが注目する因縁(なかよし)のカードというわけだ。

そんな二人が、このプレイオフで激突。試合内容はもちろんなのだが、対戦前のコメントからして既に面白く、板橋ザンギエフ選手は「ザンギエフ使いを否定するような人は勝たせちゃいけない。ザンギエフ村のために頑張ります」とコメントし、実況のアールさんは「今回マリーザでの登録なので何が何やらわかりかませんが……(笑)」と困り顔であった。

ネモ選手は「全然やりたくないんですけど、マリーザだったのでチームのために仕方なく出ました。名前だけザンギエフ野郎※を倒します」とバチバチのコメントを返した。

※ザンギエフ使いなので名前にザンギエフが入っている板橋ザンギエフ選手だが、最近の作品ではザンギエフのキャラクターパワーが足りず、最近は別の強力な投げキャラクターを使用しがち。

「名前だけザンギエフ野郎」という煽り文句を聞いて板橋ザンギエフもこの表情。ニッコニコである。

チームメイトも、「相手(ネモ選手のJP)もコマンド投げ持ってるよ」「いや、うちのネモは撃たないよ」とヤジの飛ばし合いをし、この試合だけはチーム戦というよりお互いに試合をガヤするような雰囲気もあった。

戦局的には板橋ザンギエフ選手が勝てば50ポイントで、次の大将戦でリーチがかかるという重要な場面でのリーダー対決である。

試合では、コマンド投げを嫌ってネモ選手がジャンプしたところに、板橋ザンギエフ選手の空対空攻撃が非常に良く刺さり、流れを持っていく。かなり意識して狙っていたようで、中間距離の垂直ジャンプにも空対空を合わせていた。

コンボミスなどもあったがフォローが早く、あっという間に板橋ザンギエフ選手が2ラウンドストレート勝利を飾った。勝利時の板橋ザンギエフ選手の表情が印象的だったので、ぜひ下の写真を見てほしい。

■チームの命をつなげるか!?またしてもShuto選手の修羅が光る

最後に紹介したいのは、板橋ザンギエフ選手の勝利によりDFMが50点先制し、リーチがかかった状態での大将戦、Shuto選手VSふ~ど選手の試合である。

ここで負けたら絶対絶命という場面で、DFMの大将は最近絶好調のふ~ど選手。SS熊本はエース・Shuto選手にすべての希望を託した。

ふ~ど選手は、「去年もリーチをかけた状態からまくられているので、まだ危機感は覚えています」と油断を見せないコメント。Shuto選手は、「まだまだこのチームで試合したいので、ここを勝ってつなげたいと思います」と大役に対しても冷静な表情をのぞかせた。

試合の詳細はぜひ配信を見てみてほしいところだが、もつれにもつれてフルセットフルラウンドまで行ったこの試合。最後のラウンドはまさに劇的で、エアスラッシャーフェイントでShuto選手の3ゲージ超必殺技“アポロウーサ”をつり出し、おまけにパリィに対する投げを決めて2割ほどまで追い込んだ。

本作をプレイした人ならわかると思うが、基本的に8割がた負ける場面である。

だが、前ダッシュからガードをしていたShuto選手に対し、ふ~ど選手が同じく3ゲージ必殺技“サタデーナイト”を暴発。バーンアウトに持ち込まれ、ドライブインパクトからスタンし、Shuto選手が勝利を収めた。

致命傷となったSA3のミス。

たびたびこういった状況でチームを救い続けてきたShuto選手。そのメンタルの強さは、Shuto選手のキャッチコピー“修羅の子”にピッタリである。

勝利した瞬間、Shuto選手は立ち上がりながら咆哮し、チームメイトと熱いハイタッチを交わしていた。選手個人の感情が色濃く出る格闘ゲームの良さが出る、この日一番の名勝負だったと思う。

その後の3巡目は全てが死闘で、一進一退の攻防が繰り広げられていた。大将戦でも勝負が決まらず、延長戦である4巡目までもつれたものの、最終的にはDFMが勝利を収めた。

勝利の喜びのあまり寝転がるひぐち選手、またしても大将戦で繋ぐShuto選手など見どころ満載となっているので、ぜひ配信を見てみてほしい。

喜びのあまり倒れるひぐち選手。
DFM勝利決定の瞬間。

グランドファイナルの観戦チケットは現在も販売中。今回、筆者が感じた現地観戦の良いところは、配信に乗りきらない選手たちのインターバルの様子などが楽しめる点だ。

板橋ザンギエフ選手がアドバイスを求めた際に、ふ~ど選手が開口一番「アドバイスっていうか、まず根本的に動きが悪いっす(笑)」と冗談交じりに言っていたのは印象的だったし、チームの勝敗がかかったShuto選手VSふ~ど選手では最後のコンボで「終われ! 終われ!」「残れー!」という双方の声援が顕著に聞こえてきた。そういった現場の空気感的なものも楽しめるので、ぜひオフライン観戦に興味のある人はこの機会に挑戦してみるとよいだろう。

■試合後インタビュー

DFM

――本日の試合の感想をお一人ずつおきかせください。

ふ~ど:やっぱり、2位だったというアドバンテージを活かして、相手より練習できる量を確保できたというのが一つと、Shutoに対して4人全員であたるっていう総合力で戦えたのが勝因なのかなと思います。

板橋ザンギエフ:最後の自分とShutoの試合とか、向こうはそこまで準備できていないだろうという点があったので、自分に分があるんだろうなという感触はありました。リーグの2位から皆で作り上げた状況であの試合ができて良かったです。2位じゃなかったら同キャラ戦まで準備ができなかったと思います。

ナウマン:僕は今日勝てなかったんですが、次は勝ちたいですよね。せっかくグランドファイナルに連れて行ってもらえたので、そこで活躍したいと思います。

竹内ジョン:ナウマンさんに比べてめっちゃ勝ったので気持ちいいですね(笑)。

ナウマン:オイ! そんな風に思ってたのか!

竹内ジョン:まあでも、すごくいい動きができたと思いますが、この動きでFAVに挑んでも跳ね返されてしまうと思うので、まだまだ強くならないといけないなと思います。さらに修行を積んでいきます。

――FAV戦のポイントは現段階でどこにあるとおもいますか?

板橋ザンギエフ:やっぱりボンちゃんをどうするかっていう事ですかね。大将戦が20ポイントである以上、仮にボンちゃんに勝てなかったら絶対に勝てないルールになっているんで、ボンちゃんを止めることが必須になると思います。ボンちゃんも「いや~、俺が一番強ぇだろうな!?」とか言ってるんで、鼻を明かしたいっていうモチベーションはありますね。

――4巡目まで行くことは想定していたんですか?

ふ~ど:そうですね。最重要視していたのが60-60にして4巡目で勝てる形はかなり意識していました。1巡目と同じ編成ならこちらも同じ編成で良いので。

ナウマン:ジョンにかなり安心してケン戦を任せられたし、自分もマリーザ戦はやっていたので、誰かが勝てば良いという編成にしました。

――インターバルではどのような話をしていたのでしょうか?

板橋ザンギエフ:「スト6」は情報量が多いので、整理をするというのが重要になっている気がしています。インターバルの作戦会議時間もフルに使ってなんとか立て直せているのはDFMの良いところなのかもしれませんね。

ふ~ど:普段から話しながらやっているので、そういう意味ではリカバリーに繋がっていたのかもしれませんね。

――最終戦で板橋ザンギエフを推したのが立川コーチだったという話ですが、その辺りの話をお聞かせください。

陰からチームを支えていたプロゲーマーの立川選手。本リーグではDFMのコーチとして活躍。

ふ~ど:立川、喋る?

立川:え!? 俺は見に来ただけっすよ(笑)。まあ、Shutoかひぐちが来るだろうという予想は立てていました。しかもShutoはほぼ確実にマリーザ同キャラクター戦をやっていない。しかも、Shuto選手はグラディウスをあまり使わないのですが、板橋ザンギエフはグラディウスの使い方が上手い。そこで、利があるなと思って板橋ザンギエフ選手をプッシュしました。

ふ~ど:めっちゃ喋るじゃん(笑)。

立川:いやーもうそれだけです。本当に(笑)。

板橋ザンギエフ:でも、ちゃんと強く推してくれて、そこは立川の良いところが出たよね。

立川:絶対盤面が見えていないと思ったので(笑)。現場と会議室は違うんすよ。ちなみに、もう一人会議室にいたメンバーはマジで反対していましたよ(笑)。

SS熊本

――まずは、今日の感想を教えてください。

ネモ:全然いい動きができなくて、後悔しかないです。特に、お相手のマリーザに負けてしまったのが、本当に最悪で。「スト6」最低の1日となりました。次回から勝てるように頑張りたいと思います。

Shuto:ふ~どさんとの試合で何とか踏ん張ることができて、イベントを盛り上げられたと思うのですが、竹内ジョンさんや板橋ザンギエフさんとの試合でもっとできたことがあったんじゃないかと思います。全員なにかしらの反省点があった1日だったお思います。

ひぐち:個人的にはふ~どさんに勝てて良かったです。本リーグを通して一回も勝てていなかったので、大事な局面で勝てたのが嬉しかったです。ですが、竹内ジョンさんとの試合などで反省点も多かったので、次に活かせるよう頑張りたいと思います。

かべ:今日はジョン選手との一試合でしたが、選択肢が散らかってしまってメンタルがショートしてしまいました。なので、キャパシティがまだ足りないなと。

――対戦相手のDFMがかなりオーダーを変えてきましたが、その点の印象はいかがでしょう。

ネモ:作戦負けした感じはありません。Shutoがキーマンになるのはわかっていましたし、それだけ僕らも信頼していました。それをDFM側がしっかり全員で準備してきたという事だと思います。

――今年のリーグ全体を振り返ってみた感想はいかがでしょう?

ネモ:うちのチームは若い選手が多いので、その中で勝てるのかなという不安はありましたが、ひぐち、Shuto、ササモ、かべとゲームのうまい選手が多く、チームとして勢いに乗ることができたので、その点は良かったと思います。初めて別タイトルに移行する選手も多かったので、その点の心配はありました。

2ndステージでは本当にShutoに引っ張ってもらって、おかげでプレイオフに来れたと思います。2ndステージ終了後からプレイオフに向けて全員で気合を入れなおし、ひぐちの動きが良くなったりかべさんの動きが良くなったりした中、あまり自分はふるわなかったと思います。もうちょっとDFM戦の準備ができたら良かったという反省はあります。ただ、みんなすごく頑張ってくれたので、チームワークとしては良かったと思います。


最後に、この日の試合は実況のアールさんも言っていたが、「リアルタイムで見れることが幸運」と言えるほど、非常に熱い試合ばかりであった。少しでも本稿を読んで気になった人は、SFL公式サイトからチケットの購入を検討してみてほしいのはもちろんのこと、現在発売中のグランドファイナルのチケットもぜひチェックしてみてほしい。

「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」プレイオフ/グランドファイナル公式サイト
https://sf.esports.capcom.com/sp/sfl/2023/final/

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