勇壮な響き 和気で和太鼓フェス 聴衆400人を熱気で包む

合同演奏で勇壮な響きを届ける打ち手たち

 岡山県和気町の和太鼓フェスティバル「太鼓三國志」が17日、同町父井原の学び館・サエスタで開かれ、地を揺らすかのような響きが町内外の聴衆約400人を包み込んだ。

 地元の清麻呂太鼓が主催し、備中温羅(うら)太鼓(総社市)と勝央金時太鼓(勝央町)を招いて開催。和気町の総合型地域スポーツ和気クラブに2023年度発足した和太鼓教室の児童6人が幕開けを飾り、和気清麻呂を守護したと伝わるイノシシの群れをイメージした「白猪(しろい)」を疾走感いっぱいに表現し、大きな拍手が送られた。

 3団体は大太鼓がとどろく勇壮な曲や、担ぎ太鼓、締め太鼓が軽快な音色を刻む曲などオリジナルの演目を披露。後半は合同演奏を繰り広げ、打ち手は無心になってばちを打ち込んで共鳴し、熱気はさらに増した。

 「和気クラブ」として出演した和太鼓教室の和気小5年の男子(11)は「緊張したけど、みんなと一緒に上手にたたけて楽しかった。大人の太鼓は迫力や活気がすごくてびっくりしました」と話した。

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