宮城・鳴子温泉で地熱発電計画 観光協会などが反対の意見書

宮城県大崎市の鳴子温泉で東京都の会社が計画する地熱発電について、地元の観光協会と旅館組合が市に反対の意見書を提出しました。

19日、大崎市の伊藤康志市長に意見書を提出したのは、鳴子温泉の観光協会と旅館組合です。

意見書では、東京都の再生可能エネルギーの会社が鳴子温泉の中山平に2027年の運転開始を目指す地熱発電について、掘削により温泉の源泉の枯渇や湯量の減少などが懸念されるとして市に反対の立場を取るよう求めました。

鳴子温泉観光協会藤田謹一会長「色々地下のエネルギーを吸い上げることで、我々が現在持っている源泉に影響が及ぶのではないかというのが一番の懸念材料でございます」

この地熱発電をめぐっては、会社が現在調査のための試験掘削を県に申請していて、2024年2月の審議会で認められれば4月にも試験掘削を始める計画です。

伊藤市長は「重く受け止める」と答え審議会の前に市としての方針を固め、県に伝えるということです。

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