生成AI、権利侵害恐れも 著作権法運用「再整理」

 文化庁は20日に開かれた文化審議会の小委員会で、人工知能(AI)に著作物の無断学習を原則認めている著作権法の規定の運用に関し「再整理が必要」とする考え方の素案を提示した。生成AIの作品と既存作品の作風や画風が似ている程度なら著作権侵害にはならないとする一方、著作権侵害につながる恐れがあるケースも指摘した。委員会は素案を基に議論し、年度内にも報告をまとめる。

 権利侵害となる可能性がある対象として、ネット上で情報解析用に有償提供されている学術論文などのデータベースを無償で利用し、学習するケースを例示した。

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