事故や火災備え救助連携体制確認 岡山市5消防署が技術訓練

現場の連携強化を図る市内5消防署の技術訓練会

 交通事故や火災が増加傾向にある年末を控え、岡山市内5消防署は20日、現場の指揮能力向上や連携強化を図る技術訓練会を、消防教育訓練センター(中区桑野)で行った。

 各署の特別救助隊に所属する計28人がグループに分かれて参加。「火災救助」「交通救助」「低所からの救出」の三つのテーマで場面設定し、要救助者を助けるまでの手順や連携体制を確認した。

 タンクローリーと衝突、大破した車に取り残された負傷者を助ける想定の訓練では、開かなくなったドアを工具で素早くこじ開けた。隊員同士で「できるだけ静かに運ぶように」と声をかけ合いながら負傷者役を助け出した。

 火災や落下事故を想定した訓練も行い、それぞれ対応を確かめた。南署特別救助隊の松田智志隊長は「自分たちの今の実力がよく分かった。どんな現場でもきちんと対応できるよう、備えを徹底しておきたい」と話した。

© 株式会社山陽新聞社