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三田市民病院(兵庫県三田市)と済生会兵庫県病院(神戸市北区)の再編統合計画の「白紙撤回」を掲げて7月の三田市長選で初当選し、11月に一転して計画推進を表明した田村克也市長が20日、神戸市役所を訪れ、同市の久元喜造市長と面会した。再編統合による新病院の整備事業が約4カ月にわたり中断したことについて謝罪した。
再編統合は三田市の前市長時代の昨年6月に発表された。2028年度までに神戸市北区に新病院を開院する方針が示され、両市などは今年3月に基本協定を締結。用地買収などの役割を定めた連携協約を7月末までに結ぶ予定だったが、田村市長の当選で棚上げとなった。11月に一転、田村市長が「現在地での急性期医療の存続は不可能」として公約を撤回した。
久元市長との面会は初めてで冒頭を除き約20分、非公開で行われた。面会後、田村市長は取材に「計画を足踏みさせてしまったことを謝罪した」とし、三田や北神地区の急性期医療の確保に向け事業再開を申し入れたとした。神戸市によると、久元市長は基本協定を再確認した上で事業を再開する意向を示したという。
三田市によると、田村市長は今月、医師の派遣を受けている神戸大学医学部付属病院も訪れて謝罪した。済生会兵庫県病院にも年内に謝罪に訪れる予定という。(金 旻革、井沢泰斗)